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【PFL2018#11】PFL2018年シーズンファイナルへ、6階級の王座決定戦の再注目はブラダボーイ

PFL2018#11【写真】PFLという舞台で、大化けしたブラダ・ボーイが、マゴメドカリモフもウェルター級王座決定戦を戦う。にしても、なんというシチュエーションでのフェイスオフだ!!(C)PFL

2018年、この惑星で最後のMMAイベントが31日(月・現地時間)にニューヨーク州ニューヨークのMSG内Huluシアターで、PFL2018#11「Championships」が開催される。


MMA界初のレギュラーシーズン&プレーオフ制を用いたPFLの2018年シーズンがファイナルを迎える。12人が参加し、上位8人のファイターがプレーオフに進み、4人制ワンナイト・トーナメントを勝ち抜いたフェザー級からヘビー級までの12人のファイターがタイトルと優勝賞金100万ドルを賭けて戦う。

6階級中、フェザー級とミドル級はシード1とシード2、つまりレギュラーシーズンの1と2位が勝ち上がったことになる。他の階級でもヘビー級以外は全てシード1のファイターがファイナルに駒を進めている。これはドローの場合は上位シードの選手が自動的に勝ち上がるというプレーオフ特有のレギュレーションを有効利用したファイターが多い結果でもある。

そんなファイナルで注目は、やはりレギュラーシーズンで予想以上の活躍した2人のファイターになるか。それが今大会のメインを戦うウェルター級シード1のレイ・クーパー3世と、ミドル級シード1のアブススピアン・マゴメドフだ。

ハワイアンMMAのパイオニアの1人、レイ・ブラダ・クーパーの息子ブラダボーイことクーバー3世はレギュラーシーズンとプレーオフで2度に渡りジェイク・シールズと対戦し、初戦が2RでKO勝ち、プレーオフ準々決勝では初回KO勝ちを収めている。他の2試合も18秒と2分28秒で勝負を決めており、ブラダボーイはPFLという舞台で大化けしたといっても過言でない。

対戦相手のマゴメド・マゴメドカリモフは、長身──テイクダウンディフェンスに長け、遠い距離での打撃戦も得意としている。これまで複数の試合を見据えてポイントゲームを行なってきたが、5分5Rという長丁場では100パーセントの実力を見せる機会だ。そして、一発勝負の決勝戦こそブラダボーイの真価が問われる一戦となる。

もう一人、予想外の決勝進出となったドイツ国籍を持つマゴメドフもレギュラーシーズンで1Rフィニッシュ2試合という満点の結果を残し、プレーオフでドロー勝ち上がりと判定という手堅い試合も見せて大晦日決戦に駒を進めて来た。対戦相手のルイス・テイラーもレギュラーシーズンの初戦以外は判定&ドロー勝ち上がりと、なかなか渋い試合を続けていたが、マゴメドフがその渋さを勢いで打破できるかが、勝負の鍵を握って来る。

この他ライト級王座決定戦=ナタン・シュルチ✖ラシッド・マゴメドフとATT所属ファイター同士の伯露対決に注目が集まるなか、フェザー級に関してはシード2ながらランス・パーマーは、プレーオフでアンドレ・ハリソンにキャリア20戦目の初黒星となるリベンジを果たし、過去にファイナルで戦うスティーブン・サイラーには力の差を見せて勝利しているランス・パーマーが、100万ドルを手にする可能性はかなり高いか。

また今大会では2度目の五輪柔道ゴールドメダリストのカイラ・ハリソンがキャリア3戦目を戦う試合も──記者会見で「次のシーズンに向けて準備中だ」とレイ・セフォーが語った今後のPFLの動向と共に気になるところだ。

■ PFL2018#11対戦カード

<PFLウェルター級王座決定戦/5分5R>
レイ・クーパー3世(米国)
マゴメド・マゴメドカリモフ(ロシア)

<PFLヘビー級王座決定戦/5分5R>
ジョシュ・コープランド(米国)
フィリッピ・リンス(ブラジル)

<PFLライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)
ショーン・オコネル(米国)

<女子ライト級/5分3R>
カイラ・ハリソン(米国)
モリエル・チャルネスキー(米国)

<PFLライト級王座決定戦/5分5R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)

<PFLフェザー級王座決定戦/5分5R>
スティーブン・サイラー(米国)
ランス・パーマー(米国)

<PFLミドル級王座決定戦/5分5R>
ルイス・テイラー(米国)
アブススピアン・マゴメドフ(ドイツ)

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