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【Bellator212】徹底したテイクダウン&コントロールでチャンドラーが、3度目のライト級王座に

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
マイケル・チャンドラー(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ブレント・プリマス(米国)

涙を浮かべてケージインした王者プリマスが、いきなり右ハイを見せる。距離を詰めるチャンドラーは、左ミドルをブロックし、続いてパーリングからプレッシャーを強める。右ボディストレートを入れたチャンドラーは、左リードフックから右を繰り出す。ハイとローを繰り返すプリマスに対し、チャレンジャーが振りの大きな空振りを見せる。

右を伸ばし、返しの左でダウンを奪ったチャンドラーはプリムスのパンチを受けながら右アッパーを打ち込み右ストレートからテイクダウンに成功する。ガードの中からパンチを落とし、ヒザをマットにつけたチャンドラーは左エルボーを打ちつける。スペースが少ないなかでも勢いのある右エルボーを落とすチャンドラー。隙を見てはチャンドラーがエルボーを打ち下ろし、パンチを連打していく。ハイガードを振り払い、パンチを落としたチャンドラーが初回を取った。

2R、プリマスはローを蹴り、右前蹴りを放つ。チャンドラーは蹴りを見切って左ジャブ、そしてワンツーを振るう。右ボディフックを入れて前に出たチャンドラーに対し、王者がローキック。ここでまた足首を捻ったようにも見える。

続く前進で、右を当てられたか前方に崩れたチャンドラーは一度は立ち上がるが、細かいパンチからバックを許し、両足をフックされる。プリムスはRNCをセットしタイトに絞めるも、チャンドラーが胸を合わせてガードの中から肩固めへ。ラバーから三角を防いだチャンドラーは、勢いのあるパンチを落とす。立ち上がってパンチを振り落すが、これは届かなかったチャンドラーはクローズドの中からパンチを入れる。ハイガードをスラムすると、細かいパンチをラウンド終了まで続けた。

3R、プリマスは左ハイ、チャンドラーは右ローを見せワンツーから左フックを空振りする。ステップを踏みつつ、スイッチしたチャンドラーの間合いにプリマスが入る。離れた直後にパンチからシングルで倒したチャンドラーは、これまでと同じようにガードの中からパンチを打ちつける。ガードを取り続けるチャンピオンは、ポイントでは厳しい展開に陥っている。

残り1分で蹴り上げから立ち上がったプリマスだが、直ぐに組み付かれ背中の乗ろうとしてそのままマットに落とされガードへ。チャンピオンのサバイバルファイトは、残り2Rにどのような効果があるのか。

4R、プリムスはチャンドラーのパンチを待って右を振るっていくが、一度離れたチャンドラーがすかさずダブルレッグを決める。プリマスはスクランブルでなく、クローズドで固める選択を続ける。時折り上体を起こしてエルボーを落とすチャンドラーが、ペースを譲らない。対して、プリムスは足をすくいにいく動作も見せ、リストを取って三角を狙う。問題なく対処したチャンドラーは、オモプラッタも抜き骨盤に足を置かれても構わずそのままの姿勢をキープした。

最終回、蹴りからパンチに切り替えたプリマスだが、チャンドラーはシングルレッグで易々とテイクダウンを決める。オモプラッタ狙いを潰したチャンドラーは、キムラも防ぎガードの中で抑える。パンチ、エルボーを断続的に落とされ立てないプリマスは、ここでもクローズドを取り続ける。残り90秒を切り、プリマスが懸命にハイガードから仕掛けを見せるが、チャンドラーは苦も無く防ぐ。蹴り上げで体が浮いたチャンドラーは、着地と同時に起き上がったプリマスに飛びヒザからダブルレッグを決める。

最後もオモプラッタを抜けたところで、プリマスが蹴り上げから立ち上がるが、チャンドラーはヒザ蹴りを狙い時間に。試合終了と同時に勝利を確信したチャンドーが勝利の雄叫びを挙げた。

結果、フルマークの判定勝ち収めたチャンドラー。「チョークはあったけど、フィニッシュに近くはなかった。高校、大学で培ったミズーリレスリングで戦った」と新世界王者は試合を振り返った。


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