【Pancrase302】上田将竜、小川徹を右ハイでKO。タイトル挑戦をアピール
<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
Def.2R3分51秒by KO
小川徹(日本)
小川が左ロー、上田は右ミドルを返す。小川も左ミドルを繰り出し、左ローにつなげる。上田の右ミドルに右を合わせた小川は圧力を高めていく。ケージを背負った上田がここで組んでボディロックでケージに小川を押し込む。左腕を深く差してテイクダウンを狙った上田に対し、小川は手をマットにつくがスタンドをキープする。小川は左を差し返し、上田のテイクダウン狙いに回って離れることに成功する。
スライディングから足を取りに行った上田は、ガードを取って蹴り上げを放つ。小川はガードの中に収まる。上田が下から腕を引っ張りにかかるも、ヒジを抜いた小川がスラムへ。上田は直後に蹴り上げを見せ初回が終了、上田が3‐0とした。
2R、小川は上田の右側の蹴りの右ストレートを合わせようとする。シングルを切った小川が左ロー、続いて左ボディストレートをあてる。組みから引き込み上田に付き合わない小川は、右フックを狙う。小川の左ローをジャンプするように受けた上田は、ワンツーを被弾する。
小川は引き続き、ケージに上田を追い込み左を腹、顔面に当てていく。上田がパンチで前に出ると、小川はカウンターを狙う。ケージ際から離れることができないでいた上田だが、一旦小川が間合いを取り直すと、右ハイを蹴り抜く。この一発がモロに小川の顔面を捉え、追い打ちの鉄槌は必要ないほど見事なKO劇だった。
小川を返り討ちにした上田は、涙を見せ「この試合が決まって、怖くて、怖くて。5月に娘が生まれ、その子に努力して強い姿を見せたくて一生懸命頑張りました。自分は福岡出身で、福岡からプロ格闘家になるのが夢でした。福岡から東京に呼ばれる選手になることが夢でした。その夢をパンクラスが叶えてくれました。今の僕の夢はそのパンクラスでチャンピオンになることです」とタイトル挑戦を訴えた。