【UFN140】ローで左足を破壊し、右ストレートで失神させる。ポンジニビョがマグニーに圧勝
<ウェルター級/5分5R>
サンチアゴ・ポンジニビョ(アルゼンチン)
Def.4R2分32秒by KO
ニール・マグニー(米国)
長身のマグニーが左ジャブ、ポンジニビョはジャブやローを受けながらジリジリと前進し右を当てる。目を抑えたマグニーにローを蹴り、一気に距離を詰めてジャブ、ボディを打っていくポンジニビョ。右目をかばうマグニーは、左ジャブを被弾し続け右ストレートで動きが止まる。攻め急がず、一旦離れてマグニーの動きを見ながらポンジニビョは左ジャブ、右ローを入れる。
マグニーはローやミドルを繰り出し、右ストレートを伸ばしてケージ中央に。ポンジニビョは圧力を高めてマグニーをケージ前に下げさせると左ボディ、右フック、右ローを当てる。さらに右ストレートをヒットさせ、回ったマグニーの正面を取るポンジニビョは残り10秒で右ストレート、左フックを打ち抜き初回を完全にモノにした。
2R、左ジャブで前に出るマグニー。ポンジニビョは、マグニーのレンジに入って右ロー、左ジャブを伸ばす。右ローで尻もちをついたマグニーをスタンドで待ち受けたポンジニビョは、気が付けばマグニーをケージ前に追い込んでいる。右ローで再び倒されたマグニーは、ポンジニビョが寝技に付き合わないためスタンドに戻る。ポンジニビョが引き続きジャブを当てるが、左目の下のカットをチェックされる。
「頭が当たったんだ」とアピールするポンジニビョは、試合が再開されると左ジャブをヒットさせる。これでまた左目を気にするようになったマグニーは、ローで転がされ気持ちが折れつつあることがうかがえる。ケージに詰まったマグニーも右を振るって何とか前に出るが、ダブルレッグを切られて引き込む。ポンジニビョは寝技にはいかず、スタンドで待って左ジャブ、ワンツーを打ち込む。左ジャブで頭が揺れたマグニーはこの回も失った。
3R、マグニーの左ジャブに左エルボーを入れたポンジニビョは、ジャブに右ローを蹴り込む。下がったマグニーに左を入れ、さらにワンツーを放ったポンジニビョがペースを譲らない。ローでついに足を引きずるようになったマグニーは、ケージ際に下がって左フックを被弾する。ケージの前を回るマグニーは蹴りを放つが、ポンジニビョは下がらない。パシーンというさく裂音が館内に響くローで体がよれたマグニー。ポンジニビョもややペースを落としたラウンドとなった。
4R、ローで大きくひっくりかえったマグニーは、ケンケン足状態から引き込む。立たされ、小刻みのステップを踏むマグニーに、ポンジニビョが思い切り右ローを蹴る。続く一発で倒れ込んだマグニー、立ち上がっても横移動を続けるのみのマグニーが、右前蹴りを繰り出す。左足を蹴られ、体の軸が完全になくなったマグニーに対し、ここでポンジニビョが狙いすませた右ストレート一閃。
マグニーが顔からキャンバスに崩れ落ち、ポンジニビョはアルゼンチン国旗を手にケージに駆け上がり大声援を受けた。母国でKO勝ちのポンジニビョは「この1週間は僕にとって夢のような時間だった。本当に幸せだった。彼はリーチが長くてタフな相手だった。2019年、アルゼンチンでタイトル戦を戦いたい。タイロン、君は世界チャンピオンだけど、僕のような選手と戦っていない。ベルトに挑戦する準備はできている」と熱く語った。