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【TUF10】第2週 チーム・ランペイジが屈辱の連敗

【写真】元NFL選手シヴァースは序盤の攻防でガス欠状態に。かといって、マックスウィーニーに潤沢なスタミナを感じたわけでもなく、試合はそのまま消耗戦となった (C) ZUFFA

ヘビー級ファイター16名が揃ったジ・アルティメット・ファイター・シーズン10。第1週では、チーム・ラシャド、チーム・ランペイジへとメンバーが振り分けられ、今シーズン最初の試合として、ジョン・マジソンとエイブ・ワグナーが激突、チーム・ラシャドのマジソンが勝利を挙げ、ランペイジはマッチメイク決定権を持ちながらも、2位指名のワグナーを初戦で失うことになった。

迎えた第2週。「16人集まって、とんでもないことが起こりそうだが、俺はアルティメットファイターになるためにここにきた」と語るキンボ・スライスに対し、嫌悪感を示す、元IFL世界ヘビー級王者ロイ・ネルソンは「話題になるなら、俺がキンボとやってやる」と意気込んだ。

「俺がどんな戦い方をするかは、誰でも知っている。ただ、俺はここに勉強しにきたし、スポンジのように吸収する」と語るキンボに、コーチのランペイジは「キンボが相手なら、誰でもタックルで倒しにくるのは当たり前」と同調、このウィークポイントを補うべくテイクダウンのディフェンスやスイープを中心とした練習を積ませる。


「キンボは覚えるのが早く、ハングリーだし、教えがいがある」というランペイジが、練習後に「お疲れさま、キンボ・スライス」と声をかけると、キンボも「ありがとう、ランペイジ・ジャクソン」と言葉を交わし、キンボは笑顔を見せた。

一方のチーム・ラシャドは、練習中にも関わらず、大きなあくびをしたりと、ネルソンのモチベーションが低い。ラシャドは「経験があるのは分かるが、リスペクトは必要だ」と、ロイを呼び出して言い聞かせるも、「俺はこの世界には長くいる。(ラシャド&コーチ陣よりも)長いくらいだ」と言い返すネルソンに、ラシャドは「人の指導を聞く必要はある」と諭した。

2戦目まで、マッチメイクができる権利を持ったランペイジは、チーム・ラシャド1位指名のジェイムス・マックスウィーニーと、元NFLプレイヤーの一人ウェズ・シヴァースをアナウンス。ランペイジは「とにかく、ラシャドの1位指名を潰したかった」と個人的な感情を明かすと、試合を前に、またしても言い合いを始めるラシャドとランペンジ。ランペイジは「(練習場)交代の時間だ。5分過ぎてる」と難癖を付け、ラシャドは「こんな話しをしている間にも時間は過ぎてくぞ」と返してみせた。

今シーズン2戦目。201cmのシヴァースは、「1位指名(マックスウィーニー)の相手に選ばれたことは光栄だ」と話し、いざ試合が始まれば、マックスウィーニーのローを受けるもパンチで突進。ケージへ押し込むと、そのまま押し倒し、ハーフの状態からアームロックを狙っていく。

だが、スタンドに戻ると、早くも疲労の色が見えるシヴァース。マックスウィーニーがロー、ミドルを繰り出したところで、シヴァースの蹴りが急所を直撃し、このインターバルで少なからず回復を見せたが、次のテイクダウンアテンプトを封じたマックスウィーニーが強烈な左右のローを叩き込む。

消耗度が激しく、徐々に手数が少なくなっていく両者。2Rも、シヴァースは勢いに任せ、一気にテイクダウンを狙っていくも、マックスウィーニーはこれをいなし、スタンドでローを蹴っていく。

ここで、その蹴り足を獲ったシヴァースがマックスウィーニーを再び寝かすことに成功すると、ハーフからマックスウィーニーの腕を取り、この試みが失敗してもマウントからパウンド、背を向けたマックスウィーニーへチョークを仕掛けていく。

しかし、上を取り返したマックスウィーニーがスタンドへ戻ると、シヴァースは手をヒザに付き、疲労困憊の状態に。最後は、同じようにスタミナをロスしながらも、離れては近づいてローを蹴っていったマックスウィーニーが2-0の判定で勝利、チーム・ラシャドが2連勝を達成した。

そして、次のシーンでは、マッチメイク権を得たラシャドが、狙いすましたようにロイ・ネルソン×キンボ・スライスの試合をアナウンス。ダナ・ホワイトは「キンボにはKOする力はあるが、総合的にはネルソンが上だ。キンボには真のテストになる」との見解を示し、いよいよキンボが試合に臨む第3週を煽った。

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