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【AJJC2018】ミドル級、トーマス・ミッツは欧州ルアン・カルバーリョを攻略できず準優勝に

Middle【写真】序盤に大量点をリードされたミッツの仕掛けをカルバーリョは余裕をもって見られるようになっていた(C)KISUKE SUSUKI

7日(金)から9日(日)まで東京都足立区の東京武道館で開催されたIBJJF主催「アジア柔術選手権2018」。日本最大の国際トーナメント、アダルト黒帯決勝戦をレポート。第5回は外国勢天国となる軽・重量級から、重量級の戦いへ。ここではミドル級のファイナルの模様をお届けしたい。
Special Thanks to Mr.Takuya Araki


<ミドル級決勝/10分1R>
ルアン・カルバーリョ(ブラジル)
Def.15-0
トーマス・ミッツ(フランス)

去年のヨーロピアンで岩崎正寛に勝利しライト級で優勝しているルアン・カルバーリョが、その岩﨑の同門トーマス・ミッツと決勝を争った。引き込んだカルバーリョが、デラヒーバからスイープを狙う。耐えるミッツにストレートフットロックの要領で足首を強くホールドし、襟を取ったカルバーリョ。ミッツはヒザを教えて担ぎでパスを狙う。

これを嫌がり亀になったカルバーリョは、直後にダブルレッグでリバーサルの2Pを獲得する。上を取ったカルバーリョはパス、さらにニーインベリーと得点を重ね7-0でリードする。サイドから抑えた状態を続けるカルバーリョに対し、ミッツが背中を見せ前転しつつガードに戻す。

パスを再び仕掛けるカルバーリョだが、場外間際となりマット中央スタンドの状態で試合が再開される。ミーツは引き込むもカルバーリョがスタンドを続け、直ぐに立ち上がる。直後のダブルレッグは惜しくも場外となり、ミッツはアドバンのみ獲得。さらにダブルを続け、スプロールしたカルバーリョはこの後もミッツの引き込みに対して、立ち上がるという対応を続ける。

倒されないことを念頭に、逃げ切り態勢に入ったカルバーリョはミーツの動きに反応して防御、隙あらば足を抜くという流れのなかで2度目のパスを決める。続いてニーインでポイントを加算し12-0になったところでカルバーリョが腕十字を狙う。腕を抜いたミッツがトップを取ろうとするが、カルバーリョは巧妙に立ち上がりながら、押される形で場外に出る。

Podium大量リードのカルバーリョ、局面が打開できないミッツのスタンド戦には両者ルーチが与えられる。続くダブルレッグにアイポークがあったと時間を取ったミッツは、再開後にガードを取るも、バックに回られ必死にハーフガードに戻す。

最後までパスの圧力をかけたカルバーリョが足を抜きかけたところでタイムアップに。ミッツに完勝したカルバーリョがミドル級を制した。

■ミドル級リザルト

優勝 ルアン・カルバーリョ(ブラジル)
準優勝トーマス・ミッツ(フランス)
3位 パク・ジョンヒョン(韓国)、ケンジ・セッツ(フランス)

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