【Shooto/180923】群雄割拠のバンタム級で頭一つ抜け出すのは、平川か根津か
【写真】平川×根津は、単に拳と蹴りの打撃戦とはならないはず(C)MMAPLANET
23日(日)、プロフェッショナル修斗公式戦が東京都文京区の後楽園ホールで開催される。メインで修斗伝承マッチ=リオン武×TOMAが組まれた今大会、群雄割拠のバンタム級では潰し合いマッチが多く組まれている。
11月の後楽園ホール大会でパンクラスから転じる藤井伸樹が岡田遼と対戦し、安藤達也×南出剛が戦うバンタム級で、今回は平川智也×根津優太、石橋佳大×ドレックス・ザンボアンガ、魚井フルスイング×土屋大喜という3試合が組まれた。
後者2試合はこれ以上負けられないという選手同士の生き残りを賭けた対戦なのに対し、平川×根津は先を争う椅子取り合戦だ。根津は5月の川崎大会で魚井に競り勝ち、3年振りの修斗出場で、2年9カ月振りの白星を挙げた。
一方の平川も川崎大会で齋藤曜に勝利し、根津戦へ駒を進めた。その齋藤戦では組まれることを嫌い、サークリングで距離を取り続け消極的注意を2度受けてからのKO勝ちが、賛否両論となった。勝つために注意2つで失格になっておらず、得意のパンチでKOした平川はそれだけ勝利に徹したともいえる。
では根津を相手に勝利に徹するには、どうするのか。距離を取ってローをかわし、根津をイライラさせて戦うのか。それとも独特の重心の低い構えから、距離を詰めて拳を伸ばしていくのか。根津にとって、平川の突き出した右足はローの狙い目であることも確かだ。だからといって分かりやすく狙うと、サウスポーながら強い右を持つ平川のカウンターの餌食になることも十分にありえる。
相手の攻撃を見切って戦う根津は、アップライト気味でバランスが高い。平川がそこで組みを見せることができれば、根津のリズムを崩すことも可能だが……果たして。根津も巧く戦う必要はないが、積み重ねてきた組みを織り交ぜ、ウェルラウンダー振りを発揮することが勝利を引き寄せる手立てとなる。
パンチャーでも蹴りが使える平川と、パンチが使えるキッカーの根津。パンチ×蹴りという軸を生かすも殺すも、MMAとして他に何を見せることができるのかに掛かっている。もちろん、そこには批判が付いて回ってもサークリングも含まれている。
エンドレス・トーナメント、取り組み表のない総当たり戦で頭一つ抜け出すのは、どちらになるのか。
■ プロ修斗対戦カード
<フェザー級/5分3R>
リオン武(日本)
TOMA(日本)
<バンタム級/5分3R>
平川智也(日本)
根津優太(日本)
<バンタム級/5分3R>
石橋佳大(日本)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)
<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
田中有(日本)
<フライ級/5分2R>
覇彌斗(日本)
清水清隆(日本)
<バンタム級/5分2R>
魚井フルスイング(日本)
土屋大喜(日本)
<インフィニティリーグ2018ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば(日本)
小巻洋平(日本)
<女子バンタム級/5分2R>
セラ(日本)
高森惟舞(日本)
<バンタム級/5分2R>
齋藤翼(日本)
水島宏(日本)