【Brave CF16】柔術引退後の初MMA!! ムンジアル10冠マルファシーニがMMA3戦目をアブダビで戦う
【写真】道着の有無はそれほど関係ないように見えるが、パンチの有無はやはり大きい(C)SATOSHI NARITA
21日(金・現地時間)、アラブ首長国連邦 アブダビ首長国のムバダラ・アリーナで開催されるBrave CF16でムンジアル10冠、ブルーノ・マルファシーニが柔術引退後初めてとなるMMAマッチ=3度目のMMAを戦う。
バーレーンの王族が運営するMMAプロモーションが、アブダビの王族が所有するアリーナでイベントを開く。そんなブレイクCF16でマルファシーニが3度目のMMAに臨む。
6月のムンジアル──ルースター級準決勝で橋本知之を袖車で、決勝でホドネイ・バルボーザを腕十字で破るなど、圧巻の強さを見せつけムンジアル10度優勝を置き土産に競技柔術を去ったマルファシーニ。MMAではATTに籍を置き、昨年8月のShooto Brazil、そして今年の4月にブレイブCFのブラジル・ベリオリゾンチ大会でMMAを戦い2度とも腕十字で一本勝ちをしている。
正直なところ、打撃はおぼつかない。構えはサウスポーだがほぼ証明を向いており、組みたいという気持ちが出ている。荒いパンチで前に出て組みついてなお、デビュー戦ではマウントをブリッジで返され下になるという場面も見られた。
それでも腰を切ったかどうかも分からないほど素早い仕掛けで、腕十字を極めてしまうのはさすがだ。2戦目はバックマウントからわざわざ足のフックをとき、頭を刈って腕十字へ移行。一旦は下になったが、そこから瞬く間に対戦相手の腕を伸ばした。
やはりグラウンドになると圧巻の強さを発揮するマルファシーニにとって、課題はスタンドの打撃とテイクダウンであることは間違いない。初戦の相手はMMA初戦でマルファシーニの打撃から組みに抵抗できなかった。2戦目は組まれるのを嫌がり、なかなか前に出てこない相手ということもあり、これまでパンチを被弾していない。
今回の対戦相手は初めての米国人ファイター、クリスチャン・ロドリゲスJrでキャリアは3勝1敗だ。ファイトスタイルなどは不明だが、ボクシング&レスリングという北米MMA流のスタイルであれば、テイクダウンディフェンスをしながら殴るというマルファシーニがこれまで経験していない戦いに臨むことになる。
MMAでは初めてのブラジル国外の試合とはいえ、今大会の会場は中東の柔術の聖地といっても過言でないムバダラ・アリーナだ。ワールドプロではIBJJFの階級では2階級上のハファ・メンデスに敗れ、準決勝敗退に終わっているが、同アリーナは限りなくマルファシーニにとってホームといえる。
競技柔術で証明すべきモノは何一つなくなった歴史に名を刻む王者の新たな試み、決してイージーでない戦いに挑むマルファシーニが、どのような柔術in MMAを見せるのか非常に楽しみだ。
また今大会にはアジア最強アカデミーの誉れ高いフィリピンのチーム・ラカイからクリサント・ピットピットンゲとジョン・クリスコルトの2人も出場する。
■Brave CF16対戦カード
<Brave CFウェルター級王座決定戦/5分5R>
カールストン・ハリス(ガイアナ)
ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)
<Brave CFフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]エリアス・ブグズダム(フランス)
[挑戦者]バッバ・ジェンキンス(米国)
<フライ級/5分3R>
ブルーノ・マルファシーニ(ブラジル)
クリスチャン・ロドリゲスJr(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ガジムサ・ガジエフ(ロシア)
モハメド・ファフレディン(レバノン)
<176ポンド契約/5分3R>
デミトリス・コミャコフ(スウェーデン)
モニール・ラジズ(チュニジア)
<ミドル級/5分3R>
チェド・ハネコム(南アフリカ)
レオン・アリウ(アルバニア)
<バンタム級/5分3R>
ハムザ・アルコヘジ(バーレーン)
クリサント・ピットピットンゲ(フィリピン)
<ライト級/5分3R>
フラヴィオ・セラフィム(ブラジル)
ヴォーン・ドネル(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
ヌラス・アブザク(ヨルダン)
ヴォーン・ドネル(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
フセイン・マキ(バーレーン)
ジョン・クリスコルトン(フィリピン)