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【Grachan36】バンタム級選手権試合は、堀友彦が手塚基伸のガード&リバーサルに競り勝つ

Hori【写真】2度目の王座防衛戦で、手塚の決着戦に勝利したバンタム級チャンピオン堀友彦 (C)MMAPLANET

9日(日)、東京都大田区の大田区総合体育館でGRACHAN36が開催された。から、タイトルマッチの4試合をレポート。まずはチャンピオン堀友彦に手塚基伸が挑戦したGrachanバンタム級選手権試合の模様からお伝えたい。


<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
堀友彦(日本)
Def.2-1
手塚基伸(日本)

012017年1月に対戦し分けている両者。堀にとっては昨年5月に手にしたベルトの2度目の防衛戦になる。サウスポーの構えから右ジャブ、左ストレートを伸ばす手塚に対し、堀の右ストレートがヒットする。組みに切り替えた手塚はダブルで堀をケージに押し込んで尻餅をつかせるとバックを伺う。さらに正面に回って倒しにかかる手塚は3度目のトライで堀の左手を引いて背中をマットにつかせることに成功する──が、ブレイクが命じられた。

スタンドの打撃戦は堀がリード。手塚は下がらず左を振るうが、視線が下がり気味でややスラッピーな打ち方になっており、堀がそのパンチを被弾することはなかった。

022R、直ぐに正面から組んでいった初回と同じように尻餅をつかせ、バックを伺いつつ正面に回ってボディロック&足を足で駆り、首を抱えに来た堀の背中をつかせる。ブレイクを避けるためにスペースを作って左のパンチを落とす手塚に対して、堀が首を抱えて上をとりにいく。ここからのスクランブルで手塚をがぶった堀。手塚は引き込んでハーフガードで右腕を差してロール、トップを狙ったところでラウンド終了を迎えた。

03最終回、手塚が左ローからダブルレッグを仕掛けるも、堀がスプロールする。引き込んだ手塚が立ち上がると当時に組んで堀をケージに押し込みシングルレッグへ。一旦ガードを選択しすぐに立ち上がってトップを狙う。堀は首を刈ってディフェンスし、ケージを背負った手塚に右ストレートを当てる。ヒザをボディに受けた手塚は、ここでガードを選択しハーフへ。

04堀は腰の位置を前方に持っていき、肩固めの形に入る。腰をずらしてスタンドに戻ろうとした手塚に右フックを振るった堀はクリンチから離れて打撃を選択。右を振るい、下がった手塚が組んでくるところでヒザを放つ堀は、シングルからの引き込みでバックを取られそうになる。

05この勝負どころ、ボディロックからの回転でトップを取りに行った手塚だったが、堀は右腕をマットについてバランスをキープ。トップを維持したと思われた堀だったが、手塚はシッティングから右腕を差して背中をつけると、そのままの勢いて右回転しリバーサルに成功する。

意地のトップ奪取で試合終了を迎えた手塚だったが、ジャッジの裁定は2‐1で堀に。打撃の圧力の差と、下を選択しても上を取り切ることがなかなかできなかったことがジャッジの印象点に影響を与えたか。互いにやるべきことをやり抜くという点で、堀に軍配が挙がったといえるかもしれない。

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