【UFN135】腕十字で勝負有り──と思いきや、サンドハーゲンがアルカンタラを殴り倒す
<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
Def.2R1分01秒by TKO
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
スイッチヒッターのサンドハーゲンに対し、連打で距離を詰めたアルカンタラが右をヒットさせる。サンドハーゲンが組んで左腕を差すと、アルカンタラはオーバーフックで崩し、極めている腕を跨いて、腕十字へ。前転して逃げようとしたサンドハーゲンは左腕を伸ばされ、反らされてなおタップをしない。肩が抜いてヒジを自由にしようと試みたサンドハーゲンは、腹ばいになって腕を抜くとトップを奪取して鉄槌を連打する。
勝負は決したかと思われた状況を切り抜けられたアルカンタラは、動揺したのか、あるいは力を使い過ぎたのか、動きが止まりパンチとエルボーを連打される。デラヒーバガードを取ろうとするアルカンタラは、ヒザを畳まれ足首を捌かれると思い切りパンチの連打とエルボーを被弾する。マウスピースを吐き出し、両手を差し出して殴られるアルカンタラを見てなお、レフェリーは試合を止めない。
サンドハーゲンはマウントからパンチを落とし、足を戻してきたアルカンタラにパンチを落とし続ける。背中を見せたアルカンタラは、パンチを被弾しながら初回終了を迎えた。
2R、左を伸ばし、スピニングバックフィストを狙ったアルカンタラだが、左を受けて後方にバランスを崩し追撃でダウンを喫する。背中を見せたアルカンタラに対し、サンドハーゲンは鉄槌、パンチを打ち続けレフェリーにストップを要請する。動かないアルカンタラ。止めないレフェリー。サンドハーゲンはパンチに勢いをつけ、ようやくレフェリーが試合を止めた。
「腕が脱臼し、折られても負けない。特に柔軟なわけじゃなく、負けたくなかっただけなんだ」とサンドハーゲンは静かに勝利を振り返った。根性の逆転勝ちを挙げたサンドハーゲンだが、マウスピースも戻さないで殴られるままにし、試合求めないレフェリーは危険すぎる。