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【UFC ABC07】蹴り足キャッチ、ダブル、シングル~バック奪取のウマル・ヌルマゴがサンドハーゲンに快勝

<バンタム級/5分5R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46
コリー・サンドハーゲン(米国)

左右に回るウマルを追うサンドハーゲンが、ローを蹴る。左ローを返したウマルはシングルレッグ、ハイクロッチから一気にバックに回る。足のフックは諦めたウマル、すぐにサンドハーゲンが胸を合わせて離れる。左ストレートを入れたウマルだが、直後にサンドハーゲンが右カーフを蹴り、右ストレートから左ローを続ける。ウマルは蹴りからシングルレッグに出るが、サンドハーゲンがしっかりと対応する。

スイッチして左前蹴りのサンドハーゲンが、構えを変えて足への蹴りを続ける、右を伸ばした際にバランスを崩したウマルは、ジャブを当てて前足を蹴られる。互いに右を軽く当て、サンドハーゲンがカーフからジャブを入れる。スイッチして右ミドルを蹴ったサンドハーゲンは、残り20秒でダブルレッグでテイクダウンを奪われスクランブルでバックを許す。前転についていったウマルは、ツイスターを狙う素振りを見せたが時間に。

2R、ウマルが左ミドル、カーフのサンドハーゲンがシングルレッグを仕掛ける。頭を押しい、ヒザをつけたサンドハーゲンのワキを潜ってオマルがバックに回る。サンドハーゲンは胸を合わせて離れると、左ジャブをヒット。左リードフックも当てたサンドハーゲンは、オーソで構えた時に左がよく当てるようになる。テイクダウンに帰結するパンチを伸ばすウマルは右ミドルを捌いて、左ローを蹴る。

サンドハーゲンが踏込み、頭が下がるとすかさず左ハイを狙ったウマル。ダブルジャブのサンドハーゲンは右の蹴りを掴まれ、またもバックを取られる。トラックポジションからRNCを狙ったウマルは右手をも制しているが、ここはリリースし真後ろを取りに行く。腹ばいになりながら立ち上がったサンドハーゲン、ウマルは大外刈りに加えて手で足を取りに行ってテイクダウンへ。両者がすぐに立ち上がり、2Rが終わった。

3R、構えをかえてジグザクのステップも駆使するサンドハーゲンは、左ミドルから右カーフを蹴る。サンドハーゲンは左で腹、右で左足を蹴っていく。ウマルも左ローを返し、組めるタイミングを測っているか。互いに動きは途切れないが、手数が減るなか──ウマルが蹴り足を掴んでバックに。サンドハーゲンはここもすぐに胸を合わせて離れる。サンドハーゲンの左ハイをスウェイでかわしたウマルは、前足でハイを蹴る。サンドハーゲンは飛びヒザも距離が合わず、ウマルは残り20秒になるとまたも蹴り足をキャッチしてバックに。サンドハーゲンの前転にも後ろについたままラウンド終了を迎えた。

4R、サンドハーゲンが前に出ると、ウマルが軽くハイキックを入れる。下がらないサンドハーゲンは、これまでもより近い距離で打撃を出そうとしているか。足を使って圧から逃れようとするウマルに対し、サンドハーゲンが前に出続ける。ウマルも左を伸ばすが、パンチはさほど重くない。それでもワンツーをウマルが伸ばすが、サンドハーゲンはさらに圧を掛けて前に出る。カウンターを受けても、オーバーハンドが顔面をかすめてもサンドハーゲンは前に出る。そして左フック、右アッパーを打って行くと、ウマルもショートのコンビを打ち返す。

続くワンツーからスリーをガードしたサンドハーゲンが右カーフ。この回も残り30秒になると、ダブルレッグからウマルがバックに回る。この試合で2度、3度と見せた前転も、サンドハーゲンは背中を取られたままで4Rを戦い終えた。

5R、打撃の鍔迫り合いがここまでの20分と同じように続き、サンドハーゲンがシングルレッグを仕掛けて切られる。ボディを殴り合い、サンドハーゲンが再びシングルレッグへ、切られた直後に、同じ踏込みでワンツーを狙ったサンドハーゲンだが、クリーンヒットはしない。残り2分半、ウマルはシングルからバックに回り、寝技に持ち込むとサンドハーゲンがクローズドガードを取る。スクランブルでバックに回ったウマルはサンドハーゲンの前転も、これまでと同様に対処しトップを取り切る。ガードの中で最後の10秒を過ごし、試合終了のホーンがなる直前にラッシュを掛けようとしたウマルが、3-0でサンドハーゲンを破りデビュー以来の連勝を17に伸ばした。

「全てのラウンドでテイクダウンを狙っていたけど、ディフェンスが上手かった。自分の力を信じて戦った。次? タイトルショットだ。誰が相手でも構わない。戦いたいのはタイトルショットだ」とウマル・ヌルマゴメドフは話した。


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