【UFN134】ザワダの果敢なサブミッションを凌いだロバーツがトップ&パウンドで勝利
<ウェルター級/5分3R>
ダニー・ロバーツ(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
ダービッド・ザワダ(ドイツ)
サウスポーのロバーツが鋭い左フックを振るう。ザワダは自らの右ハイでバランスを崩すかすぐに立ち上がる。ロバーツはボディストレートを入れ、クリンチの攻防ではケージにザワダを押し込む。ケージを背にしたザワダだが、スペースを作ってヒザをボディに突き上げ離れる。
ザワダのワンツー、ヒザ蹴りにもロバーツは左フック、左ハイを返す。組んだザワダだが、前方に崩れてガードを取る。ザワダは三角絞め狙いにパンチを受ける。スイープ狙いにもロバーツは体を反転させてトップをキープする。ザワダが左右の足を組み替えて三角絞めを狙うが、ロバーツは反応してパウンドを落とし、しっかりとハーフガードでトップをキープする。上体を起こして左のエルボーを連打したロバーツだが、残りの10秒でザワダの腕十字につかまる。そのままトップを取ったザワダがパウンドを落とし初回が終わった。
2R、ロバーツのハイの蹴り終わりに距離を詰めてヒザを入れたザワダ。さらにヒザ蹴りから左右のパンチを集中させて前に出ると、組んでテイクダウンに成功する。左のパウンドを連打したザワダは、ロバーツが立ち上がるとベリートゥーベリーで投げる。しかし、すぐにロバーツも立ち上がり、組んでいく。テイクダウンを許したザワダはエルボーを落とされた。
ロバーツは右エルボーを振り下ろし、パス狙いへ。潜ったザワダがスイープから足関節を狙う。足を抜いてトップをキープしたロバーツだが、直後にザワダがスイープで上を奪う。ザワダは左のパンチを打ち込み、スクランブルでジャンピングギロチンへ。頭を抜かれてなお、手首を掴んで三角を狙ったザワダ。果敢に動いて反撃も許すが、シングルレッグを潰してバックに回りフェイスロック。そのまま上を取りラウンドを取り返した。
最終回、右ローを蹴ったロバーツ。ザワダが接近戦でフック、ヒザを入れる。この前進を嫌がりダブルレッグに出たロバーツだが、ザワダがダースチョークで捉える。2度ほどロールしてから、サイドを取ったザワダが続くスクランブルでアナコンダを仕掛ける。ロバーツはここも凌いでテイクダウンへ。倒れながら足関節を仕掛けたザワダは、スクランブルで下になってもそこからの仕掛けが豊富だ。
ステップオーバーして上を取りに来たロバーツのバックに回ったザワダだが、胸を合わせつつトップを取ったロバーツが強烈な左のパウンドを連打する。動きが落ちたザワダが左のエルボーを落とされる。しかし、残り25秒でRNC狙いを巻き込んだザワダはスタンドの打ち合いで打ち勝つ。直後のテイクダウン狙いを潰したロバーツが、バックからパンチを落としたところで激闘はタイムアップに。
ザワダのサブミッションの仕掛けと、ロバーツの左のパウンド。最終回をジャッジがどちらにつけるか。割れた裁定はスプリットでロバーツを勝者とした。