【ONE74】広州でリース・マクラーレンを相手にONE初陣、和田竜光「チャンピオンより強いんじゃ」
【写真】いよいよその実力を満天下に知らしめる時が来た(C)MMAPLANET
7日(土・現地時間)、中華人民共和国広東省は広州ティエン(天河)体育館で開催されるONE74「Battle for the Heavens」に日本から和田竜光が出場し、リース・マクラーレンと対戦する。
マクラーレンはONE世界バンタム級王座挑戦経験もある実力者だ。ONEでの戦績は4勝2敗、フライ級では2試合連続一本勝ちを収めている。
そんなマクラーレンに対し、国内フライ級トップの和田は強さを認めつつも、自分に確かな自信を持っていた。
──いよいよONEデビュー戦となるリース・マクラーレン戦が迫ってきました。バンタム級王座にも挑戦しているなかなかの猛者だという印象があります。
「ハイ。ビビアーノ・フェルナンデスに挑戦した試合の映像も見ました。強いですね。テイクダウンのタイミングも良いですし、ケージに押しこんだ状態でシングルからダブルレッグへの切り替えもメチャクチャ上手いです」
──バックテイクもそこからいけますし。
「広い場所、ケージに押しこんでからどちらもレスリングが上手いですね」
──背が高い印象があったのですが、公式発表だと170センチを超えていたり、切っていたりしています。
「そうですね、自分より少し大きいぐらいかと思います。体格的にはDJ.taiki選手、元谷(友貴)君は僕より大きかったですけど、あまり体格は気にしていないです」
──そもそも4月にDEEPでフライ級王座防衛に成功し、海外も視野にいれつつRIZINで戦う希望を持っていましたが、ONEを選択した理由は?
「流れ的にはRIZINでなかなか試合が組まれなくて、どうしようかと思っている時に長南さんが声を掛けてくださって。自分も視界の中にONEも入っていたので、タイミングが良かったです。何の躊躇もなく、お願いしますと返答しました」
──ONEと契約するなら、RIZINで試合をという状況にはならなかったですか。
「ならなかったですね(笑)。DEEPの佐伯代表も快く送り出してくれたというか、引き留められることはなかったです」
──このところONEの露出が、Abema TVが力を入れているということもあり増えています。そういう事情も今回の選択の後押しになりましたか。
「そうですね。長南さんが凄く活動してくれていて、Abemaのライブも毎回あり、日本人選手が毎大会2名出場するという状況は惹かれました。勝って試合が組まれないという状況がなくなるかと……頑張ればチャンスが巡ってくるというのを実践してくれていると思うので」
──和田選手の実績、実力をもってすれば当然世界フライ級王座がターゲットかと思われますが。
「トップ戦線でいえば前のチャンピオンのアドリアーノ・モライシュの試合は見たことがあったのですが、現王者のゲヘ・エウスタキーオはなかったんです。まぁ強いんでしょうけど、頑張りゃ行けるんじゃないかと。飛んでも跳ねても届かない選手じゃない。
誰に対しても、そう思ってしまうのですが(苦笑)。チャンスはあるかと思っています」
──和田選手がテクニカルな仕掛けで、よりフィジカルが強くなった相手にどう挑んでいくのか、非常に楽しみです。
「練習相手も僕より大きい人が多いですし、力負けすることもあります。同時に、そういう練習でちょっと逃げることも得意になりました(笑)。テイクダウンされて立ち上がる動きだとか、そういうところでしつこさは持っているつもりです。
フィジカルの違いが困るとか以前に、フィジカル勝負をしていないので。試合でもフィジカルで負けたと思ったことはないですし、負けた時はテクニックで負けたと思っています。組手で勝っていれば、フィジカルで劣っていても力の出し方で勝てる。そういう部分で勝負してきました。
そもそも、ONEのフライ級選手は全員が僕より力があると思っています。凄い体をして、ガンガンやる相手でも、結局は同じ体重です。だから、テクニックで上回る相手がいれば、組み伏せられることもあるのかなって」
──ではますますマクラーレン戦が楽しみになりますね。リーチが長いテクニシャンです。
「チャンピオンより強いんじゃないかって。凄く強いヤツが来たと思いましたが、まぁやれるだろうと(笑)。それぐらい強いと思っています。マクラーレンがフライ級になってからの映像が落ちていないのですが……中国で腹を下せって思っています(笑)」
──いや、それは互いにとってありえる話で(苦笑)。
「前に中国に一度行った時がって、街も綺麗だし油断をしてしまったんです。生野菜を喰ったり、外で氷の入っているドリンクを飲んだり。結果、完全に腹を壊したことがありました。マクラーレンがそういう経験がなければ、早く現地で腹を壊してくれって(笑)」
──そこも踏まえて、自分への自信なのですね(笑)。
「ハハハハ。そこはプラスαの期待です」
──和田選手がフルポテンシャルを発揮する。そのことに期待しています。そしてその実力を誰もが気付くことを願っています。
「削り合いのような試合になるので、もしかすると削られるだけになるかもしれない。でも、そこでガシガシやって削り勝っていかないと、チャンピオンにも手が届かないと思います。厳しい試合になることは分かっているので、だからこそ厳しい戦いをして、削って勝ちます。
一発目から厳しい相手を当ててもらって、逆に気合が入っています。試合が始まってしまえば、いつも通りでしょうけど、気持ちの作り方なんかはやっぱり変わっています。なんかいつも以上に気合が自然と入っています。
だからといって、どうこうないです。練習内容が変わってきたこともなく、これまで通り一番良い練習ができるよう選択したトレーニングができているので。あとは試合当日までの体調管理ですね」
──腹を下すのはマクラーレンだと(笑)。
「ハイ(笑)。良い状態で試合をして、良いパフォーマスになると思います。勝つことで評価が上がる試合なので、しっかりといつも通り戦って勝って来ます」