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【Pancrase297】佐藤天、3Rに猛攻を見せるも4RのRNCで無念の一本負け

<ウェルター級KOP王座決定戦/5分5R>
グライコ・フランサ(ブラジル)
Def.4R1分14秒 by RNC
佐藤天(日本)

サウスポーの佐藤に対して、フランサが右のガードを上げて前に出ていく。佐藤は右ジャブを突いて、左ストレートをボディに振る。フランサも右ストレートを返してインローを蹴り、佐藤の左ストレートはしっかりとブロックする。佐藤は細かくフェイントを入れて左ボディストレート。フランサが前に出ながら右ストレートを打ち込み、これが佐藤の顔面を捉える。

佐藤はフランサの右ストレートの終わりに左ストレートを返し、ジャブで距離を取る。インロー、右ミドルを蹴るフランサ。残り30秒で右ストレートから距離を詰めるとケージまで押し込む。ここでフランサのヒザ蹴りがローブローとなりブレイクになる。このラウンドは三者とも10-9で佐藤にポイントが入る。

2R、フランサがインローを蹴り、左手を伸ばしたところでアイポークとなり、佐藤にインターバルが与えられる。再開後、フランサが右ストレートからシングルレッグで組みつく。佐藤はリフトされてもすぐに立ち上がり、フランサはバックをうかがう。足をかけつつバック、正面からのテイクダウンを狙い続けるフランサ。佐藤は足をフックさせずに正対し、投げでテイクダウンを仕掛ける。

投げられたフランサもすぐに身体を起こして佐藤をケージへ押し込む。完全に立ち上がった佐藤が2度目の投げへ。しかしフランサをコントロールするまでには至らず、ここもフランサが佐藤をケージに押し込む。ここで両者の動きが止まり、右まぶたの上から出血している佐藤にドクターチェックが入る。再開後、ジャブを突く佐藤にフランサが右ストレート。佐藤は左ストレート・左アッパーを当てて攻勢に出る。このラウンドは三者とも10-9でフランサのラウンドになる。

3R、フランサの右ストレートと佐藤の右が相打ち。しかしここから佐藤が右ヒジ、ジャブ、ワンツーとガードを固めるフランサに連打。フランサのシングルレッグにもしっかり対処し、スタンドでパンチとヒジを乱れ打ちする。フランサのシングルを潰した佐藤は亀になるフランサにパンチを打ち込む。

このまま佐藤が試合を終えるかに思われたが、フランサも佐藤の足を取って身体を起こしてテイクダウンからバックへ。リアネイキッドチョークを狙われた佐藤は正対してインサイドガードからヒジ。残り30秒、フランサのタックルをつぶしてパウンド。しかしフランサも動きを止めることなく佐藤をケージまで押し込む。ジャッジは三者とも10-9で佐藤を支持する。

4R、すぐに組みの攻防になるとフランサがダブルレッグからバックに回り込む。ヒジを落としながらリアネイキッドチョークへ。これががっちりと極まり、佐藤が無念のギブアップとなった。KOPのベルトを巻いたフランサは日本で戦うことに感謝の言葉を残し、亡きチームメイトに勝利をささげた。

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