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【UFN132】全くイーブンも井上直樹、スプリット判定を落としキャリア初黒星……

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
井上直樹(日本)

踏み込んで右ローを蹴った井上、シュネルは右フックを振るう。左ジャブを当てた井上、シュネルは左フックを当てる。頭の位置を変えて左フックを放つシュネルに対し、井上が右ストレートをヒットさせる。素早いジャブを続ける井上だが、シュネルもワンツーを打ち返しペースを譲らない。

井上は左ジャブに続き、近距離で右ストレート、さらに左フックを打ち込む。ローからワンツーを当てて間合いを外す井上に対し、シュネルも追いかけて左を打ち込んでいく。ジャブを被弾しても前に出るシュネルが、右から返しの左を放つ。井上がやや優勢というなか初回が終わった。

2R、初回と同じように左に回りながら素早い左ジャブを伸ばす井上に対し、シュネルは距離が縮まるとワンツーで左フックを当てていく。井上は踏み込んでもパンチを出さず、シュネルが前に出てくるところで拳を伸ばす。左ジャブの相打ちから、井上が誘い込むようなステップを続け、右フック。シュネルはパンチを当てられても、怯まずここから打ち返していく。

左ジャブの打ち終わりに右を被弾した井上が、ダブルの左ジャブを届かせる。シュネルは右前蹴りを顔の位置まで伸ばす。依然、互角の展開が続くなか、井上がダブルでジャブを当てた直後にタイムアップに。

最終回、井上のジャブにも打ち終わりに右や左を繰り出すシュネルが、テイクダウンを狙い組んでバックを伺う。胸を合わせた井上もシングルを狙うが、シュネルもここは譲らない。クリンチの展開で、シュネルをケージに押しこみヒザを続けて突き上げた井上が離れる。左に続き、右ストレートを当てた井上がシュネルの踏み込みに反応してパンチを受けない。

それでもシュネルが左を当て、井上の右の打ち終わりにワンツーを当てる。残り90秒、ジャブを当てて動く井上、距離を詰めてパンチというシュネルの主導権争いは果てしなく続き試合終了を迎えた。動きは井上だが、僅かながらパンチを纏めた数はシュネルが多かった最終回──。

ジャッジの判断は、スプリットでシュネルを支持し、井上はキャリア初黒星を喫した。結果論ではあるが、左に続く右の攻撃、あるいは上半身への蹴りが欲しかった。


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