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【HEAT42】キム・ミュンギュの挑戦を受ける赤尾セイジ─01─「HEATが下という空気を払拭したい」

Seiji Akao【写真】HEATの会場設営の特徴でもある大きなスクリーンを背に、ケージへ向かう赤尾セイジ(C)MMAPLANET

27日(日)、愛知県刈谷市の刈谷市産業振興センターあいおいホールでHEAT42が開催される。

同大会のメインでHEATバンタム級チャンピオン赤尾セイジが、キム・ミュンギュを相手に同王座2度目の防衛戦を戦う。昨年末にDEEPバンタム級王座奪取を宣言した赤尾だが、この間にその考えが変わったという。

HEATを大事に思い、HEATの価値をあげたい。この心境の変化の根源はHEATがパンクラス、修斗、DEEPより下に見られる風潮を払拭したいという熱い想いだった。


──昨年7月にキム・ソンギュを破り、バンタム級王座防衛を果たして以来、10カ月振り2度目の防衛戦が迫ってきました。この間、赤尾選手は12月に尼崎で行われたPancrase vs DEEPの対抗戦で阿部路人選手に判定勝ちを収めています。

「大阪に戻ってから、一度も大阪で試合をしていなかったので、大阪の人たちの前で試合がしたいというのがありました。それにあの時はHEATで試合がなかったので、試合間隔が空いてしまうし、DEEPのバンタム級王座も取りたいなという気持ちがあったので」

──勝利後にDEEPバンタム級王座も狙うという言葉も聞かれました。赤尾選手の力をもってするとDEEPだけでなく、パンクラスや修斗のベルトを狙うという発言があっても驚きません。

「ありがとうございます。確かにあの時はDEEPのバンタム級王座を目指そうという気持ちはありました。けど……」

──気持ちが変わった?

「そうですね。DEEPのバンタム級はチャンピオンのソン・ジンスも強いですし、他にも石司晃一選手なんかもいて魅力的な階級です。ただ僕は格闘家としては名古屋で育った人間です。そしてHEATは名古屋の大会なんです。HEATはずっと応援してくれていた人たちが、観戦に訪れやすいですし、そんなHEATを大事にしたいって思うようになったんです。

これからはHEATを代表して戦って、HEATの価値をあげていきたい。だから、チャンピオンでなくても強い日本人選手にHEATに出てもらって、僕と戦ってくれへんかなって。そこで勝てばHEATの価値があがりますし。だから、日本人と戦いたいという気持ちはあります」

──他のイベントで戦っている選手が、HEATで赤尾選手って最も避けたいところではないでしょうか(笑)。

「エッ、そうなんですか? そんなもんなんですか?」

──外に出て行って、負けるとそのイベントで試合機会を失うかもしれない。そして、相手が赤尾選手だと。

「う~ん、まぁ負けて帰ってこられたら困るっていうことですよね……。僕はHEATを代表して戦うっていう部分を大切にしていきたいんですけどねぇ……」

──春日井選手もHEATではパンクラス、修斗、DEEPのトップ選手と戦っていないです。その代わりといっては何ですが、HEATのチャンピオンだからこそチョ・ナムジンやアマザット・カレフォフという韓国やロシアの強豪と戦うことができています。HEATはまた新たな地域の選手を招聘するようになるというようなことも耳に入ってきますし。

「そうなんですか。いや、今回も春日井に勝ったロシア人もあるかなって思っていたんです。でも、HEATってガチな外国人を連れてきますよね(笑)。普通に考えたらチケットを売る日本人を出場させれば良いのに、今回にしてもメインカードがとことん外国人で、誰がチケット売りさばくんやろうって(苦笑)」

──それがHEATの良さではないでしょうか。

「僕もそういうガチ過ぎるところが好きです。だって韓国だけでなくて、XFCのチャンピオンやったブラジル人とかオーストラリア人が出る大会って、ホント他に全然負けていないし、逆にこれだけ強い外国人が出る大会ってあるんかって」

──RIZINとパンクラスぐらいですよね。ただ、その2つとも違う無名の強豪感があって、逆に楽しいです。

「ツボにはまりますよね。ホント、思います。僕、常々思っているんですけど、HEATって他と比較して下に見られているじゃないですか」

──首都圏のパンクラス、修斗、DEEPとそれ以外と区分けは存在しますよね。それを序列として見るか、区分けとして違いと認識するのかは人によるかと思います。例え序列であってもメディアとしては、MMAとして見たい試合の有無に重点を置きますよね。UFCよりKSWの方が面白い時だってあるように。

「でも、HEATは下ってやっぱり普通に思われていると思います。ただ外国人選手の話もそうだし、会場のセットの組み方にしても、HEATはパンクラスや修斗、DEEPに負けていないですよ」

──今、日本のケージMMAでステージ的な部分でいえばHEATとGladiatorほど、他の大会は力をいれていないのは確かです。

「ステージだけじゃなくても、さっきも言ったように招聘している外国人選手とかにしても、僕はHEATの方が上だって気持ちがあります。国際会議場で試合を見てもらったお客さん、格闘技イベントとして満足して帰ってもらえていたと思います。

だからHEATが下という空気を払拭していきたいんです。僕はHEATのチャンピオンだし、格闘技やっていて自分が強いって思う選手なら、HEATに来て僕と戦って欲しいですね」

──そういう選手が名乗りを挙げてこないので、今回もガチな韓国人選手が挑戦者になったということですね。とにかくバンタム級とは思えない体格をしています。

「なんなんでしょうね、あの体は。あれでどうやってバンタム級に落ちるんやろうって。あの体の中には何が詰まっているでしょうか」

<この項、続く

■ HEAT42対戦カード

<HEAT総合バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]赤尾セイジ(日本)
[挑戦者]キム・ミュンギュ(韓国)

<HEAT総合ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]オク・レユン(韓国)
[挑戦者]ジャック・ベッカー(豪州)

<HEAT総合ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
チョン・ダウン(韓国)
ジェイソン・ラドクリフ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
TBA(──)
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)

<キック・スーパーヘビー級/3分3R>
楠ジャイロ(ブラジル)
ユー・ヤンレー(韓国)

<キック57キロ契約/3分3R>
鈴木万李弥(日本)
ホ・ジヒョン(韓国)

<キック・ライト級/3分3R>
ヘンリー・セーハス(ブラジル)
リョウタ(鷹虎ジム)

<キック・ミドル級/3分3R>
ヒマラヤン・チーター(ネパール)
チョ・ソンウォン(韓国)

<NEWAGEキック58キロ契約/2分3R>
エリック・セーハス(ボリビア)
鷲見翼(日本)

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