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【Shooto/180513】3年振りの修斗で、フルスイングと対戦する根津優太─01─「凄く悩んだ3年間でした」

Yuta Nezu【写真】思い悩んだ日々で掴んだモノを解き放てるか、根津優太──3年振りの国内=修斗復帰へ (C)MMAPLANET

13日(日)、川崎市川崎区のカルッツかわさきで行われるプロ修斗公式戦で、3年振りに修斗出場を果たす元環太平洋チャンピオン根津優太が魚井フルスイングと戦う。

2015年8月にハイキック秒殺KOと衝撃的なROAD FC初陣を飾って行こう、3敗1分と結果を残せず苦しい時期を過ごした根津は古巣に戻ってきて、この間の葛藤とともに得たモノをぶつける。

国内では修斗と決めていた、崖っぷちの帰郷を前に根津の心境を訊いた。


──3年振りの修斗公式戦出場が迫ってきました。

「ハイ。仕事の方も我儘を聞いてもらって2週間ほど休みを頂いて、しっかりと集中してきました」

──ロードFCにおける根津優太の3年間を改めて振り返ってもらえますか。

「己への挑戦であり、結果はどうであれ凄く良い経験になりました。良い経験しなければ意味がないですからね。応援してくれている人達もそうだだろうし、何よりも自分が一番歯がゆい状態が続きました。

韓国で戦っていて分かったことは、ロードFCの選手って本当にできるんです。日本だと掛かるものが掛からない。誰とやっても菅原(雅顕※元修斗バンタム級─現フライ級─王者。引退)さんみたいな打ち合いありきのMMAを普通にして、レスリングや組み技ができる。

僕がそれまで戦っていた相手の多くは、打撃があそこまでできるとレスリングに穴があったり、組み技の強い選手の打撃はそこまでじゃなかった。それを痛感しました。

そうですね……凄く悩んだ3年間でしたね。戦いの中で勉強し、練習内容も変えて来たので、それがようやく形になるのか。ロードFCで戦っている間は、結果は出なかったので……すぐに成果がでるようだと苦労は必要ないですけどね(苦笑)」

──結果が伴うと、練習にも自信がつくのかもしれないですね。青木真也選手がMMAPLANETの取材で『自分を肯定したいから、今の自分を否定して次へ進む』ということを言われていましたが、まさにそういうことの繰り返しだったのではないですか。

「他の選手の倍は、そういう風に思わないといけない日々でした。なので、とにかく次の試合で勝つことです」

──日本で戦う場所の選択肢としては、やはり修斗だけだった?

「子供が実家に戻るのは当たり前です。ロードFCで戦っている間も、日本で試合をするなら修斗しかないと思っていました。自分が他のところで戦っているというのは、まったく想像できないです。セコンドもしていますし、他の大会の会場にも足を運ばせてもらっていますけど、僕は修斗の雰囲気が好きなんです。

あの修斗の独特な雰囲気は、口では言い表せないんですが、そういうモノが本当にあるんです。『何を言ってんだ、お前』って、言われるかもしれないですけど(笑)」

──修斗愛、変わらずですね。

「愛というか、僕自身の直感です。ロードFCへ行ったのも直感ですし。日本に戻って修斗で戦うのも直感です」

──修斗ではロードで戦うために、環太平洋王座を返上しました。今後、修斗のケージで目指すところはどこでしょうか。

「目指す云々より、修斗に戻る限りは修斗の良さが伝わる試合をすることです。個人的にはロードでやってきた経験を混ぜながら、以前より上手く戦うことですかね」

──修斗バンタム級は粒ぞろいで、混戦状態のように感じます。

「僕がいない間に色んな人が集まってきましたよね(笑)。実はロードFCで戦っている時は、日本の試合は練習仲間関係のモノしか見ていなかった。ロードの試合だけチェックしていた感じで。だから正直なところ、どういう選手が修斗のバンタム級にいるかも把握していなかったんです」

──そのなかで戦績を伸ばしてきた魚井選手の印象を教えてもらえますか。

「思い切り、振りますよね(笑)」

──誰が見ても言えることじゃないですか!! もっとプロらしく解析してください(笑)。

「だって、誰が見てもそう思うってことはそういうことじゃないですか(笑)。怖い一発を持っていますよ。あれだけ思い切り振っているので、当たるともっていかれますよね。まぁ、でも僕も色々と持っていますから(笑)」

<この項、続く

■プロ修斗対戦カード

<66.2キロ契約/5分3R>
斎藤裕(日本)
リオン武(日本)

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]猿田洋祐(日本)
[挑戦者]村田一着(日本)

<バンタム級/5分3R>
根津優太(日本)
魚井フルスイング(日本)

<バンタム級/5分3R>
齋藤曜(日本)
平川智也(日本)

<バンタム級/5分3R>
岡田遼(日本)
論田愛空隆(日本)

<インフィニティリーグ2018ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば(日本)
楳沢智治(日本)

<ストロー級/5分2R>
猿丸ジュンジ(日本)
永井美自戒(日本)

<フェザー級/5分2R>
齋藤翼(日本)
村津孝徳(日本)

<OPバンタム級/5分2R>
榎本明(日本)
倉本一真(日本)

<OPフライ級/5分2R>
代輔(日本)
大竹陽(日本)

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