【ONE70】刺激中毒?=山田哲也がエリック・ケリー戦へ─02─「恥ずかしい試合は絶対にできない」
【写真】昨年11月以来、そしてONEでは9月以来の勝ち名乗りを山田は受けることができるか(C)ONE CHAMPIONSHIP
12日(土・現地時間)、インドネシア・ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンターで開催されるONE70「Grit and Glory」で、山田哲也がエリック・ケリーと対戦する。
大会まで2週間を切っての出場とケリー戦の発表、3月のザイード・フセイン・アルサナリエフ戦で惨敗と表現しても良い敗北を喫した山田。アルサナリエフ戦で何が起きていたのか、そして改めて戦いの場に戻るや、すぐに試合が決まった山田に心境を尋ねた。
<山田哲也インタビューPart.01はコチラから>
──そして、ヌネス戦のオファーを経てケリー戦が決まったと。
「そうですね。体重とビザがOKならヌネスだろうがケリーだろうが、相手に関係なく1週間前のオファーでも受けます」
──そこは躊躇しない?
「ONEなら大会のことも分かっていますし、躊躇はしないですね」
──3月のアルサナリエフ戦を経て、もう後がない一戦になりますがスクランブル発進でも問題がないのですね。
「気持ち的には問題ないです。試合が終わってから練習を始め、体を追い込んでいたので」
──対戦相手に対し怖いという言葉を用いても、試合を受けることはまるで恐怖を感じないというのがまた異質に感じます。
「なんですかね……刺激中毒なんですかね(笑)」
──アハハハ。
「前回が怖かったのは、相手がバケモノでしたから。恐怖は相手に感じるもので、試合自体はどんどんやりたいと思っています。もう3月以上の恐怖ないでしょうし。あそこを生き残ったので、たいていのことは大丈夫だと思います」
──ではエリック・ケリーの印象を教えてください。
「飄々としていて、タイプ的には苦手な方です。心が折れそうな状況でも、折れ切らないで持ちこたえている。掴みどころがない選手です。とはいっても4連敗中ですし、絶対に落とせない試合です。求められるのは一本、KOでのフィニッシュなのでそこは決めていこうと思います」
──ところで今回は日本にいる間にオファーがあり、タイガームエタイへ急遽向かったということなのでしょうか。
「ちょうどプーケットへ向かう途中に、空港でオファーが届きました」
──それは凄いタイミングですね。
「結果、試合が決まった日からプーケットにいるという形です(笑)。こういうタイミングでオファーが来ることは多いです」
──タイガームエタイの面々も、驚いているのではないですか。
「驚いてはいましたね(笑)。僕の試合と同じ日に北京でROAD FCがあって、そこで戦う選手たちは追い込みが終わったみたいな状態でした。ラファエル・フィジエフは試合がなくなって、残念がっていましたね。ブルーノ・ミランダには軽く練習に付き合ってもらいました」
──今更ながらですが、コンディション的には問題ありませんか。
「日本で心肺機能に負担をかける練習を続けてきたので、体調的には問題ないです。あとMMAスパーリングをタイにきて、こなしていますし体は仕上がっています。こっちとしては、いつでも来いという感じです。取り戻すには、試合が早い方が良かったので、良いタイミングでオファーをもらったと思っています」
──存在証明が掛かった一戦、その決意のほどをお願いします。
「負けた直後の試合で勝つことは当然なのですが、日本の皆さんもAbema TVで試合を視聴できるので、もう恥ずかしい試合は絶対にできません。意地を見せて、しっかりと勝ちたいと思いますッ!!」
■ONE70対戦カード
<ONE世界ストロー級選手権試合(※56.7キロ)/5分5R>
[王者]アレックス・シウバ(ブラジル)
[挑戦者]内藤のび太(日本)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ステファー・ラハディアン(インドネシア)
ヒマンシュ・コシィキ(インド)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)
<キックボクシング95キロ/3分3R>
セルゲイ・マスラボジェフ(リトアニア)
アントニオ・プラジバット(クロアチア)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
ローム・トリニダッド(フィリピン)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ヴィクトリオ・センダック(インドネシア)
ソー・サイ(カンボジア)
<72キロ契約/5分3R>
エリック・ケリー(フィリピン)
山田哲也(日本)
<ムエタイ65.8キロ/3分3R>
オグニン・トピッチ(セルビア)
ステルゴ・ミキオス(ギリシャ)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ラディム・レイマン(シンガポール)
タン・ダフェン(中国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エルピトゥア・セレガル(インドネシア)
トディ・マルディアン(インドネシア)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ドゥアン・ビラワ(インドネシア)
リスキ・ウマー(インドネシア)