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【DEEP83】17歳・高橋誠の挑戦を受ける和田竜光─03 ─「油断はしないけど、いつも相手を舐めている」

Tatsumitsu Wada【写真】清水清隆とTTMでスパーリングをする和田 (C)MMAPLANET

28日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP83IMPACTで、17歳の高橋誠の挑戦を受けるDEEPフライチャンピオン和田竜光インタビュー最終回。

タイトル防衛戦前ではあるが、超感覚派──いってみれば天才肌の和田が高橋戦後に関して、どのような青写真を描いているのかを尋ねた。

TVで求められるモノとは、対照的でありながらRIZIN出場を望む技の独特な感性と、だからこそというべき高橋戦の捉えた方が、一つ抜きんでている感のある和田だった。

<和田竜光インタビューPart.02はコチラから>


──その和田選手の可能性が、どこまであるのか。そこがやはり見ていきたいです。

「自分でも思っています。ただし、日本だとどうなるのでしょうかね……」

──この試合の後、どのような展開を考えていますか。

「RIZINに出たいというのはあります。フリーになったので、自己責任で試合をしていきたいです」

──これから、ですね。

「そうですね。次の試合に勝つということが条件ですけど、RIZINか、海外で戦いたい気持ちはあります。UFCも出たいですけど、それはどうなるか分からないのでONEとかも考えたいです」

──国内では他の大会という選択肢は?

「ゼロではないです。ただ、国内でRIZIN以外に特別出たいと思うというとこは現時点でないですし、パンクラスや修斗という選択肢があるなら、佐伯さんと話をして恩のあるDEEP代表として戦うような感じぐらいかと……まぁ、そこまでまだ考えていないですけど。

そういうなか今年で30歳にもなりますし、最低でも3試合はこなしたいです」

──年齢は関係ないと言っていましたが、なおさら17歳には負けられないのではないですか。

「そうッスね。僕っていつも相手のこと舐めているんですよ」

──エェ?!

「どうせ、俺が勝つだろうと思って試合をしています。ただ油断はしていないです。揺るがない自信があるけど、油断はしない。だから、今回もいつもと同じなんです。だから、ラッキーパンチは貰わないし、自分が優位な状況でも油断することもない。

いつもと同じだから、17歳に負けるかとか、俺のキャリアを舐めるなよとか言うつもりもないです。ただの敵、ただの人間、ただ若いだけです」

──そういうなかで今後に向けても含め、この試合では何を示さないといけないでしょうか。

「もう一本とかKOで──とかは最近は全く思わなくて、自分の良いところを全部出して、相手の良いところはなるべく出させない。完封という言い方が正しいか分からないですけど、結果ボコボコにして判定だろうが、何もさせない。そういう試合ですかね。

それが大きな大会の人に伝わるかどうかは、分からないんですけど。俺ってそういうヤツだからっていう感じですかね。だから派手なKOを狙わないし、無理やり一本も取りに行かないです(笑)。

一本が取れるタイミング、KOできる時はもちろん取りに行きますけど、それを狙っていない。面白い試合をしようと思って戦っていないです。まぁ、プロとしてどうなんだって思われるかもしれないでしょうけど。ただ勝てば良いです。おかしな話、毎回クソみたいな試合をしても勝てば良いやって」

──そのような考えで戦うのにRIZINで戦いたいというのは、逆アピールになってしまいせんか。

「RIZINに出てもクソみたいな試合になるかもしれないし、派手に勝っちゃうかもしれないです。それはしょうがない。できないことは分かっているので。結果的にテイクダウンも入れない、このままじゃ負けるというなかで、バカバカと打ち合ったり、派手な逆転KO勝ちもあるかもしれない。

でも、常にそういう風に戦うことがMMAに必要なら、許してくださいって……、そこを求めて格闘技の練習をしているわけじゃないし」

──和田選手の格闘技観は非常に共感が持てるのですが、あまりにも地上波格闘技に出たいという人の格闘技観ではないような……。

「そうなんですよね。でも、俺みたいな人間がいて、それが毎回できる人が引き立つんじゃないでしょうか。面白い試合の質というか、中身が違う。そういう面白さもあるんで。異質な試合をする人間として、RIZINIに出して欲しいですね(笑)」

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