【ACB82】地元でミドル級転向初戦もチアゴ・シウバは、ミハイル・コロベコフに下る。そして勝者は引退へ
<ミドル級/5分3R>
ミハイル・コロベゴフ(ロシア)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
チアゴ・シウバ(ブラジル)
ミドル級に階級を落としたシウバが左ジャブ、左ローを繰り出す。左リードを届かせたコロベゴフが右フック、右アッパーを狙う。左ミドルをブロックしたコロベゴフがボディと顔面にパンチを散らしていく。シウバは鋭い左ハイを蹴り、右ストレートへ。すぐにコロベゴフがパンチを返し、手数でシウバを上回る。と、ボディからフックの連打で前に出たコロベゴフが、シウバの左フックを受けそうになっても構わず距離を詰める。
シウバは左ローでコロベゴフのバランスを崩させるも、コロベゴフは前進を続け右フックを入れて、動きの止まったシウバにラッシュを掛ける。たまらず組み付くシウバを逆にコロベゴフがケージに押し込む。ダブルを切ったシウバが離れ、互いが見合ったところで初回が終わった。
2R、初回優勢のコロベゴフが左目を腫らすシウバの蹴りの後にパンチを入れていく。シウバは左ミドルも、コロベゴフが右ストレートを当てる。さらに左を打ち込み、シウバのローにもコンビネーションで前に出る。シウバはここで左フックをヒットし、一旦はコロベゴフの攻撃を遮断する。
それでも手数で上回るコロベゴフは、ローを蹴られても前進&圧力を掛ける。打ち勝てないシウバは、残り10秒で左フックを被弾しここも落としたか。
最終回、爆発力が必要なシウバが、これまでよりも前に出ていく。コロベゴフは組み付いてリズムを変えに掛かる。その後もパンチのレンジよりやや外の距離で打撃戦を続ける両者。残り90秒でコロベゴフがシングルを狙う。足を抜いたシウバ、逆転にはダウンを奪う以上の攻撃が必要だ。
それでも距離を詰め切れないシウバに対し、コロベゴフは受け身モードを続ける。来いと挑発し、パンチの回転数が上がったシウバだが、攻勢には至らずタイムアップに。判定は割れたが、コロベゴフが勝利。シウバは不満を明らかとしたが、コロベゴフ勝利は妥当。そして、勝者は健康上理由を挙げて、この試合がライスファイトだと明らかにした。