【KSW45】KSW初参戦のチアゴ・シウバが、キックボクシングMMAでマックスィーニー下す
【写真】チアゴ・シウバがオンリー打撃戦となったマックスィーニー戦でKSW初勝利を挙げた(C)KSW
6日(土・現地時間)に英国はロンドンのSSEアリーナで開催されたKSW45「The Return to Wembley」。当日、速報ができなかった同大会からチアゴ・シウバのKSW初陣=ジェイムス・マックスィーニー戦の模様をお伝えしたい。
<ヘビー級/5分3R>
チアゴ・シウバ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-27.29-28
ジェイムス・マックスィーニー(英国)
マックスィーニーの左ロー、右ハイにシウバが左ジャブを伸ばす。左ヒザをボディに入れたマックスィーニーに対し、シウバは頭を振って前に出て左ジャブから、左ローを返す。マックスィーニーは2度目のハイも空振りとなり、シウバが左ミドルを蹴って左ジャブにつなげる。遠い距離から右ヒザ、右フック、右ハイを繰り出すマックスィーニーに対し、シウバが右ストレートをヒットさせる。
直後に右ハイをガードの上から被弾したシウバはケージ際まで後退し、マックスィーニーが飛びヒザを狙う。組んだシウバだが逆にケージに押し込まれ、ヒザを見せるもシングルレッグでテイクダウンを簡単に許してしまう。寝技にいく素振は全くなかったマックスィーニーはシウバが立ち上がって来るのを待ち、笑顔を浮かべて左ジャブから右ハイを繰り出す。シウバの前進をサークリングでかわしたマックスィーニーは左ジャブを受け、右ストレートにケージに詰まる場面も。さらに右フックに左フックを合わせるなど、シウバのパンチの精度が上回る。ならばと右ハイを繰り出したマックスィーニーが、サークリングを続けると、シウバは両手を広げて、『中央で戦え』とマットを指さした。
2R、右ハイを見せ、右ストレートを伸ばしたシウバだが、マックスィーニーが右フック、そして左ミドルを蹴り返す。距離を詰めて首相撲&ヒザ蹴りを繰り出すマックスィーニー。ヘビー級とは思えないスピーディーな打撃戦が続く。マックスィーニーはアイポークがあったとインターバルを要求するが、アイポークでなく頭がかすったようだ。再開後、シウバはショートのジャブの連打から右ボディストレートを打ち込んでいった。
マックスィーニーは飛びヒザから派手な攻撃を見せた直後に右ストレートを被弾し、動きが止まる。右から左を続け、回るマックスィーニーは両手で顔を覆うように。無理に攻めないシウバが右ハイ、そして左ジャブ主体のファイトを続ける。マックスィーニーの右ハイやテイクダウン狙いにも、余裕をもってかわしたシウバが、ジャブを当て左フックを入れる。マックスィーニーはワンツーから左ハイ。バランスを崩したシウバが前に出て反撃に出ると、再び頭が当たる。マックスィーニーは目を抑えて中断をアピールするが、レフェリーは流し、集中力が落ちたマックスィーニーが右ストレートを連続で被弾しラウンド終了を迎えた。
最終回、マックスィーニーが左ボディフックから右ハイを繰り出す。シウバは左フックから右ストレートを繰り出し、さらに左ジャブを続ける。ハイを多用するマックスィーニーは、スイッチから左ミドルを蹴り込む。シウバもガードの上からミドルを返し、またもマックスィーニーがサークリングを繰り返す。シウバの前進に左フックを合わせたマックスィーニーだが、基本は回る動きを続ける。
シウバは常に左ジャブから攻撃を組み立てているが、ともにクリーンヒットはない状態が続く。共に手数も少なくなるなか、シウバが回るマックスィーニーに右ハイを繰り出す。左回りを続けるマックスィーニーに腰を手にやって、ため息をつくポーズを見せたシウバは左フックをヒットさせ、ケージ際を回るマックスィーニーを追いかけた状態で試合終了を迎えた。
結果、スタンドのみの戦いはチアゴ・シウバが3‐0の判定勝ちを収めた。