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【Invicta FC27】ムエタイの女王ルックブーンミーのヒザ&ヒジが炸裂、ウォンを寄せ付けず

<アトム級/5分3R>
ルーマ・ルックブーンミー(タイ)
Def.3-0:29-26.29-27.29-27
メリッサ・ウォン(米国)

アマ・ムエタイ世界王者9度、戦績300戦以上のルックブーンミーがMMA初陣でウォンと戦う。煽り映像で「私はカウンターファイター、ヒザとヒジをいれたい」とさすがのナックモエ発言が見られたルックブーンミーが右ローを蹴る。左右のパンチを振るいながら距離を詰めたウォンがテイクダウン狙いも、体を入れ替えたルックブーンミーが右ヒザをボディに突き刺して離れる。

低い姿勢に組んでくるウォンが、ケージに押し込んでクリンチも首相撲から足払いで転がせたルックブーンミーは、続くシングルも切って思いきり投げを打つ。前に出ず、ウォンが前に出てきたところで右を打ち、さらに近づくとヒザを入れるルックブーンミーのムエタイMMAが炸裂する。

さらに右エルボーをカウンターで打ち、首相撲からヒザをボディに。崩れそうになったウォンのバックに回ったルックブーンミーはバックマウントの態勢に入ると、RNCへ。パームトゥーパーム、さらにワンアームでフィニシュはできなかったが、マウントに移行してエルボーを落とす。背中を見せたところで再びチョークを仕掛けるが、ここはウェンが胸を合わせてトップを奪取する。細かいパンチを落とし、立ち上げって蹴り上げに対しパスをしたウェンが盛り返した。

2R、組んでもムエタイ流の崩し、さらにヒザを貰うウェンが前に出られなくなるとルックブーンミーが右ミドルを2発。大きく角度をつけた踏み込みに対しても、軽くステップバックする。ルックブーンミーは右ミドルをキャッチされると首相撲からヒザを2つ、崩しにウェンが耐えようとしたところで右エルボーを打ち込む。飛び込んで足払い気味のローを蹴り、ウェンがその足をキャッチして引き込むも、ルックブーンミーは寝技には付きあわない。

ウェンは組んでもヒザが怖く、ヒザをマットに着くようになる。ここでルックブーンミーは胸、首の付けにヒザを放つと、レフェリーは顔面と間違えてブレイクを命じる。スタンドで再開となり、パンチから前に出るウェンを首相撲でいなし、右ミドル。キャッチされても首相撲&ヒザをボディに連続で突き刺す。ヒザを受けて初めて、自分の形でダブルを仕掛けたウェンだが、力はなくテイクダウンは奪えない。首相撲を解き、エルボーを打ち込むルックブーンミーはクリンチの状態で圧倒的な強さを見せる。気が付けばウェンは鼻血を流し左目も大きく腫れてしまっている。

最終回、ジャブから組んだウェンはダーディボクシング狙いも、ボディにヒザを連打され離れたルックブーンミーに右をヒットされる。テイクダウンしないと勝てないが、テイクダウンの前にルックブーンミーの庭に飛び込む必要があるウェンは、近づいてはボディにヒザを貰い続ける。

ヒザをつけたダブルレッグもルックブーンミーはスプロールして、バックに回る。ウェンが胸を合わせてくるとボディ、前方に崩して離れる。ウェンのダブルを切って、クリンチ&ヒザ蹴り、崩して右ミドルをルックブーンミーが蹴っていく。組んでは崩すことに成功するルックブーンミーはムエタイの癖だろう、軽くだがヒザをついに顔面に当ててしまう。

ルックブーンミーにペナルティが与えられ、試合は再開される。左ジャブで前に出たウェンは、組まれても左右のフックを振るう。ボディへのヒザを続けるルックブーンミーは、シングルに対して体を入れ替えつつヒザ蹴り、ついにヒザをついたウェンが立ち上がるまで時間を置くようになる。残り30秒、首相撲から崩したルックブーンミーがウェンの立ち上がり際に右を当て、組まれた状態でケージを背にしてタイムアップを迎えた。

全く危なげなく、ムエタイをMMAで使い続けたルックブーンミーが減点があってなお、問題なく判定勝ちを手にした。


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