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【ACB78】ヒーリー&ホベルソが登場──チェチェンの鷹の穴、恐るべしACBの育成方法!!

Roberso & Hearly【写真】ホベルソとヒーリーが、人材育成大会に出場。ACB恐るべし(C)ARZALET FGC & MMAPLANET

13日(土・現地時間)、水垣偉弥の再出場が決まり、新たなる日本人ファイターとの契約もありそうでますます注目度が高まる──Absolute Championship Berkutの2018年度、戦い始め=ACB78 Young Eagles 24がロシア連邦チェチェン共和国グロズヌイのスポルトホル・コリジーで開催される。


Young EaglesはACBの人材育成大会で同プロモーションのトップ中のトップが出場するのではなく、これからのロシア人ファイターを見いだすイベントだ。とはいって、やはりACBは一味違う。獅子の子落としならぬ、鷹の子落とし。その人材育成方法はよりキャリアのある外国勢と対戦させ、勝ち上がった者を拾い上げるという事実上、ふるい落としの場といえる。

例えばセミに出場するマゴメド・レイソフは5勝1敗のライト級ファイターだが、その対戦相手は何とパット・ヒーリーだ。Stikeforce時代は廣田瑞人やマキシモ・ブランコに勝利しているヒーリーは、UFCがストライクフォースを買収すると初戦でジム・ミラーに一本勝ちし、世界最高峰でファイト・オブ・ザ・ナイト&サブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得という鮮烈なデビューを飾った──はずだった。

しかし、ヒーリーはマリファナ使用が発覚し勝利は取り消し、ボーナスも没収の憂き目に。それでもUFCは彼の力を高く評価していたことで、出場停止明けには今を時めくカビブ・ヌルメゴメドフを当てた。その高評価が裏目となり、ヌルマゴメドフ、ボビー・グリーン、ホルヘ・マスヴィダル、そしてグレイゾン・チバウという錚々たるファイターに敗北を続けたヒーリーは、結局UFCをリリースされてしまう。

完全に負のスパイラルに入ってしまったヒーリーはその後、Titan FCを経てACBに。世界が恐れるケージのなかで1勝1敗という状況で、レイソフ戦を迎える。ACBはいってみれば世界標準のKFLだ。クンルンが中国市場のなかで、無名のファイターを世界中から呼び寄せて中国人選手アップの試合を組むのに対し、ACBは世界中から名がある、そうでないに限らず実力者を集めてロシア人選手に試練を与えている。

その代表例がマゴメド・スルモフと戦う、ブルーノ・ホベルソといっても過言でないだろう。11勝3敗、新世代シュートボクセ・ファイターでマカコ・ロウロ(クレイジーモンキー)の異名を持つホベルソ。その愛称通り、激しく手足を振るい激しい試合を繰り広げるホベルソは、昨年10月にArzalet FGCのクリチバ大会でラファエル・コレアをニンジャチョークで下し、REAL暫定フェザー級王者に輝いている。

ホベルソは同大会で本来はホベルソの挑戦を受ける予定だったが、負傷欠場した正規王者のウラディスラフ・パルブチェンコとの王座統一戦が確実視されていたなかでのACB出場となる。そんなブラジルの新鋭に対するスルモフは、4勝2敗というヤングイーグルス常連の20歳の選手……このマッチメイクだけでも、ACBのスタンスが分かる。恐るべき、チェチェンの鷹の穴だ。

■ ACB78対戦カード

<ライト級/5分3R>
ハンデウ・ジュニオール(ブラジル)
ユーサップ・ウマロフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
パット・ヒーリー(米国)
マゴメド・レイソフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
デニルソン・デ・オリヴェイラ(ブラジル)
ビスハン・マゴメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
セルジオ・ソラエス(ブラジル)
サイフラ・ジュウレイロフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ダミアン・ラピルー(フランス)
アブドゥルラフマン・マハジエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
オベルダン・ヴィエイラ(ブラジル)
アサドゥーラ・アハザエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
アミール・エルジュミカエフ(ロシア)
ディエゴ・ロピス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ブルーノ・ホベルソ(ブラジル)
マゴメド・スルモフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
エジベウト・デ・オリヴェイラ(ブラジル)
アスラムベク・アルサミコフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
エジニルソン・バホス(ブラジル)
アダム・アリエフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
エジ・デ・カストロ(ブラジル)
ジャハー・ドラエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アルベルト・ジャプエフ(ロシア)
マゴメド・レイソフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
アラン・ジ・カステロ(ブラジル)
シャミール・アクマエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
アクメド・クカエフ(ロシア)
ハファエル・ディアズ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
キム・ドゥワン(韓国)
ラスル・サイトジャエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
カミル・レブコウスキ(ポーランド)
サイフン・ジュブレイロフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
アナトリ・シウマク(ルーマニア)
アンゾル・シェフムルザエフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレアス・ストール(スウェーデン)
ウスマン・ビスルタノフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
サミール・ファイジネ(フランス)
カムザット・ジュブレイロフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アダム・バカエフ(ロシア)
フェルナンド・ゴンザレス(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
ガジムラッド・ヒラメゴメドフ(ロシア)
マルサォン・サンタナ(ブラジル)

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