【UFN121】危なげなし。ヴォルカノフスキーがヤングに付け入る隙を与えず
<150ポンド契約/5分3R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
シェーン・ヤング(ニュージーランド)
8日前にキャッチウェイト戦で出場が決まったヤングに対し、ヴォルカノフスキーが左ローを蹴っていく。続いて左ハイからローを見せたヴォルカノフスキーは左ミドルと蹴りで試合を組み立てる。と、右ストレートを当ててクリンチに持ち込みヒザ蹴り、離れて左ローを入れる。続いてダブルレッグでケージに押し込み、小外掛けからバックを制したヴォルカノフスキーは、後方からパンチを入れつつ足を払っていく。
ヤングが胸を合わせ、離れたヴォルカノフスキーは左ローを続け、右ストレートを打ち込む。棒立ちになったヤングに組みつき、小外掛けで倒したヴォルカノフスキーがバックコントロール。ヤングはここも立ち上がり正対する。ヴォルカノフスキーは間合いを取ってロー、右オーバーハンドは空振りに。それでも距離を詰めて右エルボーを入れ、ハイクロッチを狙ったと思うと直後に右フックを打ち込んで離れた。
2R、初回同様に左ローを蹴り、パンチを見せて組みついたヴォルカノフスキーが絶妙の組み&パンチを見せる。スピニングバックフィストをかわしてオクタゴン中央を取ったヤングがジャブから右ロー、ヴォルカノフスキーはセンターを取り返し圧を強めると左ハイ。ケージ際に右フックを入れてシングルからバック、胸を合わせてきたとろでアウトサイドトリップでテイクダウンに成功する。パウンドを落とされた隙に立ち上がったヤングはケージ際を右に移動し、ヴォルカノフスキーの圧力をかわすことで精いっぱいのように映る。
左ハイのフェイクから、右エルボーを打ち込んだヴォルカノフスキーがダブルレッグで抱えてテイクダウン、スクランブルでバックに。左を当ててダブルレッグに出ると、ここでも肩に担いでスラム。頭を押さえてパンチを落とす。ヴォルカノフスキーがパスからマウントを狙う。足を戻したヤングだが、エルボー、パウンドを打たれ立ち上がったところでこのラウンドも終了となった。
最終回、ヴォルカン・チャントを背にヴォルカノフスキーは左ジャブを差し込み、右フック。ヒザを入れてシングルレッグ、正面からヒザ蹴りをボディ、顔面に当て右アッパーカット。ここでヤングがダブルレッグでテイクダウンを奪う。すぐにシングルレッグから立ち上がり、バックを狙ったヤングを肩車のような要領でマットに叩きつけたヴォルカノフスキーが、ガードの中からパンチを落とす。担ぎパスを狙い、足を一本抜いたヴォルカノフスキーが重いパウンドを連打する。
頭を抱えに行き、パスを許したヤングはニーインベリーにも足を戻す。ならばとヴォルカノフスキーがエルボー、左右のパンチを落としスクランブルで右フックを打ちこむ。サバイバルに徹するヤングを仕留めるには至らなかったヴォルカノフスキーだが、5秒と危ないシーンがないまま完封判定勝ちを収め、「彼はデビュー戦でもタフだった。ボディコントロールからフィニッシュを狙ったけど、まあ30-26だから圧倒的な勝利だろう。とにかく口だけでなく、僕と戦ってほしい」と語った。