【Bellator186】マクファーレンがダコートの腕を伸ばして、初代世界女子フライ級王者に
<Bellator女子フライ級王座決定戦/5分5R>
イリマレイ・マクファーレン(米国)
Def.5R3分42秒by 腕ひしぎ腕固め
エミリー・ダコート(米国)
マクファーレンが前に出てワンツー。ダコートが右ローを蹴っていく。組んだマクファーレンがヒザ蹴り、首相撲から振りまわして再びヒザ蹴りを突き刺す。左を当てたマクファーレン、ダコートはダブルレッグをかわして右を返す。スピーディーな連打から、組んでヒザをボディに突き上げるマクファーレンが、エルボーも打ち込む。ここでダブルレッグを決めたマクファーレンは、スクランブルでバックへ。一気にRNCを仕掛ける。
背中をマットにつけて逃れたダコートだが、ここからヒジを落とされる。さらにワキ差しパス、続いてハーフからアームロック狙いから、パス&マウントを仕掛ける。ハーフからキムラを仕掛け、頭を跨いで腕十字──時間が足らなかったが、マクファーレンの一方的なラウンドとなった。
2R、頭を振って左を伸ばすマクファーレンに、ダコートが右ローを蹴っていく。ワンツー×ローという展開から、マクファーレンが左ジャブ、そして右を打ち込む。ダコートは右ローを繰り返し、右ストレートを伸ばす。マクファーレンは中間距離でワンツー、回って再びワンツーを入れる。踏み込んで左ボディを打ったマクファーレン、ダコートはここも右ローを蹴り込む。
右の相打ち、動くマクファーレンに圧力をダコートがかける。左ボディ、右ローを入れたダコートだが、マクファーレンも左ジャブを打ち、ワンツーを打ち合う。残り30秒でマクファーレンが左フックをヒットさせる。残り10秒でマクファーレンのシングルレッグを切ったダコートが手数&圧力で取り返したか。
3R、マクファーレンが左リードジャブから前に出る。そして右ローと流れを取り戻そうとする。ダコートはここも右ローと変わらず、そこにワンツーを入れてダブルレッグを仕掛けられてもいなす。ローの直後に組み、ダーティボクシング、そして首相撲ヒザ蹴りと初回のような動きを見せたマクファーレン。離れたダコートだが、ワンツーからスリー、フォーと被弾する。
素早いワンツー、前進に間合いを外すマクファーレンは、ローの直後にダブルレッグからシングレッグ、ケージに押し込む。頭を押し込み、ダブルに出たマクファーレンがクラッチして2度、3度とテイクダウンを仕掛けトップを奪い切る。右のパンチを入れたマクファーレンが、2つ目のラウンドを取った。
4R、スーパーマンパンチで近づき首相撲、そしてヒザを入れたマクファーレン。ダコートの得意な位置を潰すファイトを心掛け、左ボディを打ってサークリングを駆使する。ダコートに追いかけさせておいて、スピニングバックフィストで迎え撃つなどマクファーレンが間合いを支配する。まずはローというパターンが通じなくなってきたダコートは、さらに入ってワンツーから右ローへ。マクファーレンもワンツーを見せ、やや近めの距離から離れて打撃戦に応じる。
マクファーレンは左ボディフックをヒットさせ、顔面へ左フックを狙う。飛び込んでワンツーをヒット、ダコートの前進に投げを打つマクファーレン。これを耐えたダコートが、テイクダウンからサイドを奪いマウントを狙う。ハーフに戻し、エルボーを打っていったマクファーレンのラウンドとなったか。
最終回、まずはワンツー&左ジャブのマクファーレン。ダコートはやはり右ローを蹴る。右クロスを当て、ダコートのアゴを左ストレートで打ち抜くなどマクファーレンが序盤でペースを掴む。こうなると、ダコートは逆転を狙い前にでるしかない。右ローで体がよれたマクファーレンが、組んで を狙うも、ダコートが上を取り切る。
ラバーガードで時間を使うマクファーレンに対し、ダコートはその対処に手間取り四角から、三角を徐々にセットアップされていく。三角クラッチから腕を伸ばしたマクファーレンが、タップを奪い初代ベラトール世界女子フライ級チャンオンに輝いた。
「この勝利は多くの理由がある。ハワイの皆が支えてくれた。ジムの皆がチャンピオンにしてくれた。ベルトをジムに持ち帰りたい。これは皆のベルト」とチャンピオンは語った。