この星の格闘技を追いかける

【Grachan31】6連勝のルクク・ダリ「息子が練習相手。ベルトが欲しい。UFCへ行きたい」

Daryl Lokoku【写真】まだ24歳、無限の可能性を秘めている(C)KAORI SUGAWARA

10月15日(日)、東京都江東区ディファ有明で行われたGrachan31でルクク・ダリが間宮晃仁に判定2-0で勝利し、6連勝となった。

試合後のダリを控室でキャッチし、故郷コンゴでは柔道のナショナルチームに所属していたというダリが日本に移住してMMAを始めた理由と、MMAでの目標について尋ねた。


──勝利おめでとうございます。

01「アリガトウゴザイマシタ。今回は久しぶりにグラチャンで相手も強い人との試合だったので、頑張っていっぱい練習をしました。KOで勝てると思ったけど、相手も強くて判定でも勝てて嬉しかった。次も練習を頑張って、試合でKOします」

──KO勝ちには拘る?

「最近の試合はずっとKOやTKOで連勝しているから、今回の試合も『絶対にKOする』と思っていました。次はまたKO出来るように頑張ります」

──すっかり日本語マスターしていますが、ダリ選手は日本に住むようになって何年になるのですか。

「今24歳で、日本に住んで7年になります。元々柔道をやっていたので、日本には最初、柔道のワールドカップに出場するために来ました。柔道は3、4歳の頃からやっていました。パパ、ママ、お兄ちゃんも、ファミリーで柔道をやっています。

2歳を過ぎたらみんな学校に通うように柔道に通い始めました。俺はコンゴの柔道のナショナルチームに入っていて、アフリカの試合にいっぱい勝ち、2010年の日本で開かれたワールドカップの選手に選ばれたんです。コンゴのテレビで放送されていた格闘技の番組を見て、僕も日本に行って格闘技がやりたいと思っていたんです。

コンゴでもMMAは有名だけど、選手が出られる試合はないです。まだ始まっていない。出来る場所がないから近くの南アフリカに格闘技をしに行っています。俺はワールドカップが終わった後に柔道を辞め、日本に移住してMMAを始めました。

最初は日本語も英語も分からないし、フランス語しか喋れなかったから、日本で格闘技を教わるのは難しかったね。練習中に先生から『これをやって!』と指示されたことも、言葉が分からなくて違うことをしてしまったし。大変だった」

──ずっとハニートラップの所属ですか。

「最初は吉田道場に1年半ほど通っていて、ハニートラップは5年目くらいですね。総合格闘技は打撃もあるし、柔道と違うから最初が難しかったです。そのあとHoney Trapに入ってずっと練習をしています。今のジムにもMMAにも慣れたね」

──既に結婚されているそうですね。

「ここ最近の試合前のスパーリングパートナーは俺の子供です(笑)。ずっと毎日一緒にジムに行って練習をしてきました。『パパ頑張って!! パパ頑張れよ!!』と励ましてもらった時の気持ちを思い出して試合でも頑張りました」

──今は日本でキャリアを積んでいますが、将来の夢は?

「UFCに出たいです。UFCが格闘技の中で1番有名です。みんなそこを目指して頑張って行っているので、俺も日本だけでトップを目指すのではなく、ステップアップをしながらUFCに出られるようになりたい。出られたら俺の夢が叶うんです」

──では、その夢に向かってグラチャンで達しないといけないことは何でしょうか。

「グラチャンでもずっと何試合も勝っている。ベルトが欲しい。今は日本で仕事もしているし、格闘技もしています。夢は格闘技でトップになること。UFCまで行きたいです。格闘技で頑張っています。次は岩崎代表にタイトルマッチをお願いします。

応援してくれたみんな、忙しい中、俺の試合を観に来てくれて本当にありがとうございます。応援してくれてありがとうございました」

PR
PR

関連記事

Movie