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【JBJJF】初の広島国際開催へ、中井祐樹JBJJF会長に訊く 「各地区・地域の発展につなげていきたい」

Yuki Nakai【写真】ブラジリアン柔術の地道な普及。このスタンスは20年来変わりがない (C)ISAO KANDA

12日(日)、広島市中区の広島県立総合体育館・武道場において広島国際柔術選手権2017が開催される。全日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の同選手権は、記念すべき第1回大会となる。

「国際」の冠がついているため、海外の選手も積極的に参加してくることが予想される同大会。開催に至るまでの経緯、大会の立ち位置、展望も含めてJBJJFの中井祐樹会長に解説をしてもらった。
text by Takao Matsui


――広島国際柔術選手権は、初めての開催になります。

「まず背景にJBJJFの主催大会を増やしたいという意向が以前よりありまして、都内に一極集中で開催していくことも大変に意義がありますが、やはり各地区・地域の発展につなげていきたい、寄与していきたいという思いも一方でありました。そのタイミングの中で、広島の地元の方との協力体制が確立されて、今回の実現に至りました」

――国際の名前がついています。

「文字通りの国際大会です。JBJJFの主催ですが、インターナショナルな大会になりますので、日本のみならず海外からも参加選手が出てくるはずです。国内だけではなく、海外の選手と戦える可能性がある魅力たっぷりの大会になります」

――東京国際と同じような位置付けですか。

「そうなりますね。場所が広島なので、関西方面ももちろんですが、九州・四国からも参加できるのではないでしょうか。JBJJFは、今後もこうした国際大会の場を増やしていきたいと考えています。12月3日には、韓国のソウルでコリア・インターナショナル柔術選手権を開催します。これもJBJJF主催の大会です」

――韓国の大会をJBJJFが主催すると?

「ええ。それだけ我々の運営スタイル、日本のシステムが評価されているということでしょう。それは素直に嬉しいです。少数精鋭ながら地道に続けてきたことが報われつつありますので、広島と韓国、どちらも成功させたい大会になります」

――広島国際は、どのような選手に出場してもらいたいですか。

「トップクラスの選手に出てきてもらいたいですが、これからトップを狙う選手の活躍にも期待しています。アジア選手権は日本で定着していますが、国内外のトップ選手が多くエントリーしてきているため、非常にレベルが高くなっています。広島国際はそこまでの高いレベルではなく、すぐ下のポジションをキープできる大会に発展してほしいですね」

――東京国際、ジャパニーズ・ナショナル、そして広島国際が、全日本選手権、アジア選手権、世界選手権へステップするための大会という位置付けですね。

「現時点で広島国際は、世界選手権への出場ポイントは獲得できませんが、いずれそうなれるように育てていきたいと考えています」

――大会開催当日は、中井会長のセミナーも実施されるようですね。

「ここ数年やっていますが、最近では大会の開催に合わせて仙台、岡山と続いています。地方の方に少しでもブラジリアン柔術に触れていただきたいという思いで、微力ながら協力させていただいています」

――今回は、どのような内容になるのでしょうか。

「いつも僕のセミナーは、初級とか上級とか、または技の名前を入れることはしていません。逆に言えば、誰にでも合わせられるように準備をしています。黒帯の上級者、強くなりたい中級者、まったくブラジリアン柔術を知らない初心者まで、すべての方のニーズに応えられるようにしています。さすがに打撃を教えてくださいなんて方はいないでしょうが、やろうとすればできますよ(笑)」

――なぜテーマを決めないのですか。

「先にテーマを決めてしまうと、弾かれる人が出てしまう可能性があるからです。事前にある程度の内容は決めていきますが、リクエスト次第でその瞬間にテーマを変えることも可能です。だから僕のセミナーは、“ブラジリアン柔術のオモチャ箱”のような感じで、みなさんに楽しんでいただけると思います」

――何が出てくるのかは、当日のお楽しみということですね。広島国際と合わせて、ブラジリアン柔術を堪能できる一日になりそうですね。

「少しでも、みなさんにブラジリアン柔術を広められるように、僕たちはこれからも精一杯の努力をしていきますので、ぜひ会場へ遊びに来てください!!」

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