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【Gladiator004】土肥潤とバンタム級で対戦、南出剛―01―「僕は自分1人で戦っているんじゃない」

Go Minamide【写真】仕切り直しの一戦。思い出したくもない経験を真摯な姿勢で見つめ、話してくれた南出。全ての経験を糧に次戦の勝利を目指す(C)MMAPLANET

13日(日)に和歌山市の和歌山ビッグウェーブで開催されるGladiator004のメインで南出剛が、土肥潤と対戦する。

6月のプロ修斗大阪大会、急なオファーながら前田吉朗戦が決まっていた南出は減量中に2度も倒れて、試合をキャンセルせざるを得なかった。

あれから2カ月弱、バンタム級に階級を上げて地元・和歌山のケージに足を踏み入れる。色々な想いが去来しているであろう――今回の土肥戦について南出にその心境を語ってもらった。


――13日に土肥選手とバンタム級で戦う南出選手です。今回の試合がバンタム級という階級になったというのは、6月のプロ修斗公式戦で急なオファーだったとはいえ、減量に失敗したことが関係しているのでしょうか。

「ハイ、その通りです。あと3キロぐらいという時点で、倒れてしまって。9日間で7キロほど落としたんですけど、オファーをもらった時点で10キロは落とせると自分では判断したんです。なので対戦相手の前田選手や、サステインの人達、本当に色々な人に迷惑をかけてしまって。申し訳ない限りです」

――通常のオファーですと、試合の9日前の時点でだいたいフライ級のリミットをどれぐらい上回っているのですか。

「6キロぐらいですね。特にフィジカルを鍛えて、体が大きくなっているとかもなかったのですが……。ただ、一度は対戦を受けた以上、いかなる理由があろうとも何の言い訳もできないです」

――9日前のオファーでも試合を受けたのは、相手が前田吉郎選手というのも関係していましたか。

「ハイ。中学生の頃にTVで見ていた人だったので、戦いたいという気持ちは強かったです」

――このチャンスを逃したくないという気持ちがあったのですしょうが、やはり一度ならず、二度も倒れたというのは命に関わってくることだと思います。

「僕自身、PXCでカイ・カラフランス戦が体重関係でなくなり、代役とやる予定がそれもなくなった。その前の試合も現地で契約体重が変わっていることを知らされて、凄く不安だったんです。

そういう経験を自分がしているのに、前田選手に同じようなことを強いてしまったのは、本当に反省するしかないです。もともと自分の立場は代役だったのに、2人目の相手まで試合ができない状況になる……それがどういうことなのか自分が一番分かっているはずなのに。だから絶対に体重を落とさないといけないという想いだけでした。

もう、自分が体重を落とせなかった事実は消すことはできないので、僕が経験したことを今後、創道塾の皆のファイトにも生かさないといけないと思います」

――あの減量失敗は、南出選手だけの問題では決してないはずです。ところで、次の土肥選手との試合の手応えによって、今後はバンタム級に本格的に転向することも視野に入れていると理解して良いですか。

「土肥選手は組みが強い選手ですし、そこでどこまで自分がやれるのかを試してみて、それからバンタム級で戦っていくかを決めたいと思います」

――グラジエイターと南出選手、フライ級王座を返上した大会でまた戦うというのは?

「減量の失敗で倒れた時に、本当に色々な人が優しい言葉を掛けてくれました。あの時はもう他の人の気持ちに耳を傾ける余裕がなかったのですが、日にちが経つにつれ、その掛けてもらった言葉が思い出されるようになったんです。

練習も再開して、改めて僕は自分1人で戦っているんじゃない。僕を応援してくれる人は、僕の姿から何を感じてくれている。そういう人があれだけいてくれるのだから、皆の前で戦うことが大事だと考えるようになりました」

――そこで土肥選手との対戦が決定したわけですね。土肥選手にはどのような印象を持っていますか。

「組みに徹底しているファイターで、打撃を恐れずに前に出てくる。そして徹底的に寝技で抑えてくる選手です」

――打撃も果敢です。そして組むとテイクダウンだけでなく、引き込みも駆使して寝技に持ち込みます。スクランブルが軸となっている現代MMAでは珍しいタイプです。

「これまで引き込んでまで寝技に拘る選手との対戦はなかったです。僕自身、テイクダウンをされずに打撃ということを考えてMMAをやってきたので。でも、グラップリングじゃなくてMMAです。組み技だけなら土肥選手に適わないでしょうけど、MMAだから寝技だろうが僕にもチャンスがある。そうとしか思っていないです」

<この項、続く>

■Gladiator004

<バンタム級/5分2R>
南出剛(日本)
土肥“聖帝”潤(日本)

<GLADIATORフライ級王座決定戦/5分3R>
加マーク納(日本)
NavE(日本)

<GLADIATORバンタム級王座決定戦/5分3R>
渡部修斗(日本)
角田成建(日本)

<ウェルター級日韓対抗戦/5分2R>
レッツ豪太(日本)
イ・ヒョンソク(韓国)

<ライトフライ級(※54.4キロ)/5分2R>
宮城友一(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<フェザー級/5分×2R>
大道翔貴(日本)
岩田啓輔(日本)

<バンタム級日韓対抗戦/5分2R>
竹本啓哉(日本)
ファン・ソンジュ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
平田丈二(日本)
林優作(日本)

<バンタム級/5分2R>
辻川力也(日本)
國頭武(日本)

<ウェルター級/5分2R>
別府敬祐(日本)
鈴木智也(日本)

<バンタム級/5分2R>
北崎拓実(日本)
チャッピー盛坪(日本)

<ストロー級/5分2R>
尾崎龍紀(日本)
木村旬志(日本)

<バンタム級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
井口翔太(日本)

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