【Shooto】開戦直前、斎藤裕 「未知の相手という印象もあります」
【写真】年齢でいえば一回りほど違う挑戦者。ただし、修斗には斎藤より一回り下の世代も育ってきている (C)MMAPLANET
本日23日(日)に浦安市舞浜アンフィシアターで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦のメインで宇野薫の挑戦を受ける世界フェザー級チャンピオン斎藤裕。
彼の試合直前のインタビューが同大会を主催するサステインから届いていた。試合会直前、斉藤の心境を改めて読み返し、現地観戦もしくはストリーミング中継へ。
――舞浜大会が目前に迫ってきました。試合までの準備は順調に来ましたか。
「いつも通り、試合に向けての準備は整いました。今回はタイトルマッチ=5分5Rということで、しっかり5R動けるように仕上げました」
――斎藤選手は5分5Rの試合を2度経験していますが、5Rの戦い方は徐々に分かってきましたか。
「まず5分5Rフルでやると本ッ当に疲れるし(苦笑)、5分3Rの試合とは全く違いますよね。もちろんフィニッシュしてしまえばラウンド数は関係ないのですが、3Rの場合は先にいったもん勝ちではないですけど、1、2Rを取っておけば、もし3Rを落としても負けはないという計算ができます。でも5Rの場合は途中でラウンドを落としても、5R中3R取っていれば勝てるという考え方も出来るんですよね。そういう部分の違いは結構大きいのかなと思いました」
――今回は斎藤選手にとって初防衛戦ですが、現在は2連敗中です。この状況をご自身ではどう捉えていますか。
「これ以上、負けは許されないですね。ハイ」
――斎藤選手は連敗の原因はどこにあったと考えていますか。
「どうしても相手のレベルが上がってくると自分のやりたいことが出来ない展開が多くなってきますよね。その中から自分の得意なところに持って行ったり、自分の苦手なところを修正したり…そういうことが必要になるのですが、そこが上手く出来なかったのかなと思いますね」
――改めて自分のレベルアップが必要だと感じていますか。
「やっぱりファイターとして穴があると、そこを突かれてしまうので、穴は埋めていかなければいけない。試合で感じた修正点は克服しなければいけないと思って練習しています」
――敗れた試合を見ても僅差、微差で敗れた試合だったと思うのですが、その差を埋めなければ勝てないということですね。
「そうですね。特に昨年から修斗はケージが主流になっているので、ケージでの戦いに集中して対応していかないと、そこの差が勝敗を分けることになると感じました」
――挑戦者の宇野選手にはどんな印象を持っていますか。
「皆さんご存知の通り、大ベテランでレジェンドと言っていい選手ですよね。対戦相手として考えると、どこから何が出てくるか分からないという部分では未知の相手という印象もあります」
――対策を立てても対策にならない部分がある、と。
「宇野選手は宇野選手で僕の対策を立てているのと思いますが、例えば大澤茂樹戦ではオーソドックスに構えを変える場面があったり、そういう選択が出来る選手だと思うんですね。だからこそいざ試合になったら、相手に惑わされずに自分を見失わないように、と思っています」
――では宇野選手に関係ないところで、自分がどう勝つかも頭に入れて準備をしてきたということですか。
「もちろん宇野選手の得意なところは頭に入れているし、対策も練っています。そこもやりつつ、一番大事なことは自分がどう攻めていくかなので、そこをしっかり練習してきました。自分のペースで最初から最後まで攻め続けたいと思っています」
――今回は宇野選手の挑戦を受ける立場ですが、チャンピオンとして色々なものが試される試合だと思います。
「僕はもう負けが許されない状況ですし、ここで負けたら先には進めないと思っています。それはお互いそうだと思うし、お互いに結果が求められるシビアな試合だと思います。しかも修斗のタイトルマッチ、舞浜大会のメインイベントなので、見た人すべてが何かを感じるような試合をしたいと思います」
――その上でベルトを守って、チャンピオンらしさを見せたいですか。
「はい。こういう状況での試合だからこそ、チャンピオンの強さを見せたいと思います」
■ プロ修斗 計量結果
<プロ修斗世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]斎藤裕: 65.8キロ
[挑戦者]宇野薫: 65.8キロ
<フライ級/5分3R>
扇久保博正: 56.7キロ
ダニー・マルチネス: 56.3キロ
<ストロー級/5分3R>
猿田洋祐: 52.2キロ
箕輪ひろば: 52.1キロ
<ライト級/5分3R>
福本よう一: 70.3キロ
小谷直之: 70.3キロ
<バンタム級/5分3R>
岡田遼: 61.2キロ
トリスタン・グリムズリー: 61.2キロ
<ストロー級/5分3R>
澤田龍人: 52.1キロ
木内崇雅: 52.0キロ
<バンタム級/5分3R>
金物屋の秀: 61.1キロ
一條貴洋: 61.1キロ
<インフィニティリーグ2017フェザー級/5分2R>
仲山貴志: 65.8キロ
山本健斗デリカット: 65.7キロ
<バンタム級/5分2R>
海下“DRAGON”竜太: 61.1キロ
榎本明: 60.9キロ
<新人王決定T1回戦ライト級/5分2R>
モリシマン: 69.9キロ
宍戸航太: 69.8キロ