【TORAO37】オーソで右を打ち込んだ宇野。グラウンドも毛利をコントロールし、6年振りのMMA白星
<68.0キロ契約/5分3R>
宇野薫(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
毛利昭彦(日本)
宇野が本来のサウスポーではなく、オーソドックスに構えて距離を詰める。左に回る毛利に組みつく宇野。毛利が突き放すと、宇野はサウスポーに戻す。毛利が右腕を差し上げ、宇野をケージに押し込んだ。宇野がヒザを突き上げると毛利が離れる。毛利にケージを背負わせ、上下のフェイントからプレスを掛けて右ロー、右ストレートを伸ばした。すかさず組んだ毛利に押し込まれた宇野は、毛利の右手首を押さえてパンチを打ち込む。
体勢を入れ替えた宇野。左腕を差し上げ、ボディロックから崩した。毛利が左ヒザを着くと、バックに回って右足を差し入れる。亀になった毛利に右拳を浴びせる宇野。毛利はバックに回る宇野を前に落とし、シングルレッグで組んだ。ダブルレッグ、アンクルピックと切り替える毛利に対し、宇野は左に回ってスプロール。バックコントロールからワンフックに。起き上がる毛利にパンチを浴びせつつ、RNCの機会もうかがって初回終了のホーンを聞いた。
2R、宇野はまたもオーソドックスでスタート。右カーフから右ストレート、さらにボディロックで組み、毛利に尻もちを着かせた。立ち上がった毛利に再びケージを背負わせ、ダブルレッグへ。ガブった毛利がバックに回り、右腕を宇野の首に回す。ここは振り払われるも、宇野が毛利の右腕をキムラで抱えた。グラウンドに引き込むと、毛利もトップを狙うが、宇野がバックに回る。
宇野は正対して立ち上がろうとする毛利を押さえ、シングルレッグで組まれるとガブってバックへ。起き上がる毛利をバックコントロールで崩し、右足を差し入れた。ケージを背にして胸を合わせにいく毛利。しかし宇野はマウントを奪いに行く。毛利は中腰でマウントは奪わせず。宇野がシングルレッグから左足を引き抜く。毛利は立ち上がって体勢を入れ替えて2Rを終えた。
最終回、ここも宇野はオーソドックスからスタート。右で毛利をグラつかせるが、毛利も打ち返す。宇野がダブルレッグでドライブするも、毛利が体勢を入れ替えた。ケージ際の差し合いから宇野が離れた。毛利は右ハイ、宇野も右ジャブを突く。オーソドックスにスイッチした宇野が右ストレートを当て、シングルレッグへ。毛利がスプロールするも、宇野は頭をおっつけ、毛利のリストを押さえてケージに押し込んだ。
ボディロックで背中を着かせると、うつ伏せになった毛利のバックを奪い、ボディトライアングルを整えた。粘る毛利の首に右腕を回す宇野。毛利もクラッチをほどいてRNCを極めさせず。宇野がパンチで削り、RNCのチャンスをうかがう。削られる毛利は上半身を起こすが、宇野が引き戻した。宇野は毛利の左腕に狙いを定め、腕十字へ。腕を抜いた毛利が立ち上がると、宇野は下から蹴り上げを連発して試合を終えた。
裁定はフルマークで宇野の判定勝利。宇野はMMAでは2019年11月、マーカス・ヘルド戦以来6年振りの白星を得た。試合後、マイクを握った宇野は「これが今の僕の修斗、打投極——50歳の宇野薫の打投極、修斗です。もう少し、もう少し続けてみたいと思いますので、応援していただけたら嬉しいです」と語り、四方へ挨拶した。














