【Invicta FC22】メインは仕切り直しの世界バンタム級選手権試合=エヴィンガー×クニツカヤ
【写真】前回の対戦では打撃の局面はなかった (C)ESTHER LIN/INVICTA FC
25日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのスコティッシュライト・テンプルでInvicta FC 22「Evinger vs Kunitskaya 2」が開催される。
日本からアトム級チャンピオン浜崎朱加が出場し、リヴィア・ヘナタ・ソウザとのストロー級マッチに挑む今大会。メインは女子世界バンタム級世界戦=王者トーニャ・エヴィンガー×ヤナ・クニツカヤの一戦が組まれている。
昨年11月の王座2度目の防衛戦で、クニツカヤを迎え撃ったエヴィンガーはガードからの腕十字で一本負け、王座陥落となった。しかし、その直前に腕を伸ばされかかったエヴィンガーがクニツカヤの顔に足を置いた行為が、蹴り技や踏みつけではなかったにも関わらずレフェリーが注意を与え、直後に腕が伸びたということで抗議。彼女の主張が認められ一転、結果はノーコンテストとなっていた。
仕切り直しの戦いを迎える両者。「判定が覆るのは良いことじゃないけど、もう私は戦うだけだから。そして私は何もミスをしていないし、レフェリーが何を言おうが私は自分のやるべきことやるだけだから。ターニャは色々と喋り過ぎだわ。バカげたことも言っている。ただ、私は自分のやるべきことに集中するだけ。それに私は寝技より、立ち技の方が強いから。だから、今度はKO勝ちするわ」とクニツカヤは語っている。
一方、ハーヴィンガーは「あの夜は動揺していたけど、コミッションが裁定を覆してくれたことは私自身も驚いたし、でもハッピーだったわ。彼女のことを特に危ないとか思わないけど、なんて説明すれば良いのか……この試合はストレスが多いわ。全く違った自分を見せるなんてことは言えないけど、違った部分は見せたい。彼女もきっと、もう少しレスリングをやってきているでしょうしね。すぐにフィニッシュを狙うんじゃなくて、落ち着いて戦うわ。よりダメージを与えることを心掛けると、前のようなことはないでしょうね。だから、今度の試合はTKO勝ちね」と話す。
クニツカヤは自身がいうようにストライカーだが、その打撃能力を生かすにはエヴィンガーが指摘した通り、レスリング力が必要だ。組みで強さを発揮するエヴィンガーは本来、相手の右側から抑え込むことを得意としている。しかし、前回の対戦では試合開始直後のテイクダウンの流れでクニツカヤの左側から抑えて、攻めあぐんでしまった。
この辺りを踏まえて、再戦は王者エヴィンガーが有利といわざるを得ない。が、勝負は何が起きるか分からないということは、前回の試合でクニツカヤが見せつけている。だからこそ、エヴィンガーがより慎重に戦うことは間違いないだろう。
■Invicta FC22対戦カード
<Invicta FC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] トーニャ・エヴィンガー(米国)
[挑戦者] ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
<女子ストロー級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
リヴィア・ヘナタ・ソウザ(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
ジョディ・エスキベル(米国)
ディアナ・ベネット(米国)
<女子アトム級/5分3R>
ジン・ユ・フレイ(米国)
ジャナイザ・モランディン(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
アンバー・ブラウン(米国)
アシュレイ・カミンズ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
スンナ・ダヴィッズドッティル(アイスランド)
マロリー・マーチン(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
キャル・ホリデー(米国)
ミランダ・マーヴェリック(米国)
<女子フェザー級/5分3R>
フェリシア・スペンサー(カナダ)
マジソン・マクハニー(米国)