【RFC35】チャ・ジョンファンに挑戦、RYO<03>「試合に臨む覚悟、そこが今と昔は全く違います」
【写真】心技体の充実ぶりがうかがえたRYOだった(C)MMAPLANET
10日(土)に韓国ソウルのチャンチュン体育館で行われるROAD FC 35でミドル級王者チャ・ジョンファンに挑むRYOインタビュー最終回。
タイトル奪取に向けて、体力トレーニングを積み、技術を積み上げてきた。そして試合に向けての気持ちの作り方。この部分でも依然と違うというRYOは、自分の強さが伝わる勝ち方に拘る。それは相手の攻撃を受けず、彼だけがパンチを当てる戦い方だ。
<RYOインタビューPart.01はコチラから>
<RYOインタビューPart.02はコチラから>
──そのゲンの良い会場で、どのような試合をファンに見てもらいたいですか。
「そうですね、自分が心に描いていた試合がずっとできていなかったのですが、ようやくユン・ドンシク戦で1/3のほど出せたかなという戦いができました」
──あの試合で1/3なのですか。
「ハイ、その程度ですね。次の試合がとても重要になってきます。出せるかどうかは面と向かってみないと分からないですが、如何に相手との距離を取って自分だけ殴って、相手の攻撃を受けないで戦えるか。そういう試合を心掛けます。
ここまで積んできモノは練習でも手応えは感じています。それを実戦で如何に出すのか。そいう部分を見てほしいです」
──攻撃力の高い選手でも結果を残すファイターは守備力が高いと思います。貰わないで当てる、それをやり通すことができるのかが見どころになるということですね。
「やり切るために練習をしてきました。ドン・フライと高山選手のような試合も面白いかもしれないですけど、自分がやろうとは思わないです。殴って、相手が殴り返そうとした時に自分はそこの場所にいない。それが理想的な戦いです。そして、その練習をしてきました」
──では今のMMAでRYO選手の理想の戦いを最もやってのけているファイターは誰になりますか。
「一時期のローリー・マクドナルドですかね。あの戦い方は大好きです。それと……やっぱりコナー・マクレガーですね」
──タイロン・ウッドリー戦のマクドナルド、そしてネイト・ディアズとの初戦以外のマクレガーは本当に相手の攻撃を被弾しないです。
「もちろん僕とマクレガーは体形も違いますし、あの戦いを自分が真似しようとは思わないです。でも、参考にはなります。精神面もそうですし、体を如何にうまく機能させるのか。そういう部分でもマクレガーはファンクショナル・トレーニングにしてもイド・ポータル・ムーブメント・トレーニングなんかを取り入れていますよね」
──とにかく力みのない動きを追及しているように感じられます。
「そこにメンタル・トレーニングも積んでいると思います。それでないと、あんなふうに自然な動きは試合で出せないはず。心技体、一番揃っているのがマクレガーですよね。
多くの観客の前で相手を倒さないといけない。それでもリラックスして、自分の普段をどこまで出せるか。去年の10月にDEEPのタイトルを取れた試合は、本当にやりたいことが全く出せていない反省ばっかりの試合なんです。ただし、あの時は心の持って行き方が良かった。それまでと、心の部分で変ることができた試合だったんです。
体力の部分もやるべきことはやっています。技術もまだ足らない部分はありますが、ある程度まで積んできました。あとは心の部分です。試合に臨む覚悟、そこが今と昔は全く違います」
──どのように違うのでしょうか。
「抽象的な言い方になりますが、反骨心ですね。格闘家って『金にもならないのにそんなことやるの?』って言われたこと、誰でもあると思います」
──ハイ。
「そんな風に言われることに対しての反骨心。ほんと、今に見とけよっていう気持ちが大きくなりました。と同時に以前は試合になると、ビビっている自分がいました。『どうしよう』って守りに入ってしまう自分。そんな自分がいなくなれば、練習通りの力を出せるようになる。
そんなことを考え続けた結果、心の部分が強くなってきました。まだ途中ですけど、今回の試合に向けて心を作っている状態ですが、以前とは違います」
──チャ・ジョンファンは動の部分でも、静の部分でも強さを持った選手だと思います。スリリングな一戦、期待しています。
「3Rやるつもりはないです。どう勝つかによって……僕の残り少ない格闘技人生が、今回の勝ち方で変ってくるので。如何にちゃんと、自分の強さが分かってもらえる試合をするか。それしか考えていないです」
──ロードFCとは別にDEEPでもベルトを巻いているままですが、日本で戦うことも考えていますか。
「まぁ、どういう状況でオファーがあるかですよね。ただし、今は次のタイトル戦のことしか頭にないので、そこまで考えることはできないです」
■ROAD FC35対戦カード
<ウェルター級チャリティーマッチ/5分2R>
キム・ボソン(韓国)
武士正(日本)
<ROAD FCライト級選手権試合/5分3R>
[王者] クォン・アソル(韓国)
[挑戦者] 佐々木信治(日本)
<ROAD FC無差別級選手権試合/5分3R>
[王者] マイティー・モー(米国)
[挑戦者] カルロス・トヨタ(ブラジル)
<ROAD FCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者] チャ・ジョンファン(韓国)
[挑戦者] RYO(日本)
<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
清水俊一(日本)
<ライト級/5分3R>
イ・スンヨン(韓国)
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
パク・ウォンシク(韓国)
ムングオスズ・ナンディンエルデン
<ウェルター級/5分3R>
イ・ウンス
クエルバンジアン・トゥロシバク
■ Young Guns31対戦カード
<フェザー級/5分2R>
パク・ヒョングン(韓国)
キム・ヒョンス(韓国)
<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ(韓国)
パク・デソン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
キム・セヨン(韓国)
イ・チャンジュ(韓国)
<フェザー級/5分2R>
イ・ジョンヨン(韓国)
キム・ホジュン(韓国)
<フライ級/5分2R>
カン・ヨンス(韓国)
ワン・デユ(中国)
<ライト級/5分2R>
玉木壽成(日本)
キム・ギュヒョン(韓国)
<フライ級/5分2R>
キム・ウジェ(韓国)
コ・ドンヒョク(韓国)