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【UFC205】ヌルマゴメドフ、恐怖のパウンドからキムラでジョンソン倒し24連勝……

<ライト級/5分3R>
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア/2位)
Def.3R2分31秒by キムラ・アームロック
マイケル・ジョンソン(米国/6位)

素早い右ジャブからロー、左を伸ばすジョンソン。その左がヌルマゴメドフの顎をかすめる。構えを変えて右アッパー、即戻して左ストレート、フック、そして左ローと正確にヌルマゴメドフを捉える。引き続き、左を勢いよくジョンソンが打ち込むと、たまらずヌルマゴメドフが組んでテイクダウンへ。右腕を差し上げて、しっかりとジョンソンを倒し切ったヌルマゴメドフはサイドを取ってクルスフィックスへ。

ジョンソンが腕を引き抜いてもハーフから左のパウンド&エルボー、右のパンチをゴツゴツとヌルマゴメドフが落としていく。体が固まった感もあるジョンソンは、潜りを狙うも右を思い切り打ち込まれる。表情がスタンドで戦う時とは一変したジョンソンは、腰をコントロールされ左のパンチを受け続ける。立ち上がろうとしたジョンソンに飛び込むような右を打ち込んだヌルマゴメドフが、スタンドの劣勢を取り返し初回をモノにした。

2R、左ロー&左ストレートを繰り出すジョンソンだが、テイクダウンを警戒してか初回ほどの思い切りは感じられない。ヌルマゴメドフは逆に距離を詰めて右アッパー、返しの左を入れる。組み合いからダブル、体を捻って逃げたジョンソンは続くダブルも切る。3度のテイクダウン狙いをスプロールし、ギロチンから引き込んだジョンソンだが、これは弱気の表れか。

頭を抜いたヌルマゴメドフは即パスからクルスフィックス。ヌルマゴメドフは左の拳を打ち下ろす。続いてニーインベリーからパンチを落とすヌルマゴメドフは、ジョンソンが背中を見せると右手首をコントロールして、左のパンチを頭部に打ち続ける。足を跨がれ、パンチを受けるままになるジョンソン。動かないと止めるとレフェリーに言われてなお、パンチを被弾し続けたジョンソンは2Pを失っても致し方ない2Rを何とかサバイブした。

最終回、ヌルマゴメドフは右アッパーを当てて前に出ると即テイクダウン。足を束ねられたジョンソンは正面がパンチを被弾し懸命にケージを背にするも、そのまま抑え込まれてマウントを奪われる。ケージウォークで後方回転を狙ったジョンソンに対し、すかしたヌルマゴメドフがサイドからキムラへ。パンチでなく、サブミッションを極めたヌルマゴメドフ。トニー・ファーガソンと挑戦権獲得争いはどうなるか。

「ハンブルでいたいけど、ちょっと言わせてほしい。UFCにはいろんな力が作用して、口だけの奴が世界王座に挑戦している。これは真実だよ。トラッシュトークじゃない。アイルアンド人は600万人しかいない。ロシア人は1億6000万いる。俺はあの野郎と戦いたい。なぜか、ライト級で一番楽な試合になるからだ」とまくし立てた24連勝のヌルマゴメドフは場内のマクレガーファンからかつてないほど大きな罵声を浴びた。


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