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【Bellator164】コレシュコフ×リマ、立場を変えた再戦。コレシュコフの勢いを止める術は??

koresh-vs-lima【写真】1年4カ月前の対戦ではコレシュコフが打撃戦を制し、リマからテイクダウンを奪い続けたが今回は果たして……(C)BELLATOR

10日(木・現地時間)にベラトール初のイスラエル大会=Bellator 164「Koreshkov vs Lima 2」が、テルアビブのメノーラ・ミヴタキム・アリーナで開催される。


メインはイベント名にあるようにアンドレイ・コレシュコフ×ドゥグラス・リマの間で争われるBellator世界ウェルター級選手権試合だ。王者コレシュコフにとって、4月にベンソン・ヘンダーソンを破って以来、2度目の王座防衛戦。実はこの両者、去年の7月に立場を逆にして、つまり王者リマにコレシュコフが挑戦した形で対戦しており、3‐0の判定勝ちを収めたコレシュコフがチャンピオン・ベルトをその腰に巻いている。

打撃では差がない両者だったが、テイクダウンを交えた立ち技でコレシュコフがリマを圧倒し、ラウンド毎にテイクダウンを奪い続けた。4Rからは削られたリマの心が折れるようなシーンも見られ、最終回の終盤こそコレシュコフも疲れからかテイクダウン狙いに失敗して引き込むシーンもあったが、ジャッジ2人がフルマークを付けた完勝だった。

前述した4月のベン・ヘン戦でもコレシュコフはさらにアグレッシブな打撃を見せ、強烈なヒザ蹴りも相まって元UFC世界王者を圧倒した。その強さに磨きが掛かるコレシュコフに対し、リマもまた7月にポール・デイリーを寄せ付けず圧勝してタイトル挑戦権を獲得している。

今回の対戦の焦点は、やはりリマが如何にテイクダウンを防ぐかだろう。このところのリマは前に出てくる相手への右アッパーの精度&威力が増大。さらにいえば、下がりながら相手を呼び込んでからのパンチやローも非常に有効に使うことができている。

無暗に突っ込ませないためのアッパー、距離を詰めて来ても下がりながらの打撃があることで、コレシュコフのテイクダウンを防ぐことになるか。打撃でコレシュコフがペースを握ると、テイクダウンも仕掛けやすくなる。そのためにも打撃で引けをとらないことが、リマの王座奪回は欠かせない。

勢いに乗るコレシュコフの積極性を利用したカウンター攻撃をチャンピオンの脳裏に刻みこむことができれば、リマの王座奪回の可能性は上がり、その前進の波に巻き込まれるようだとコレシュコフの王座防衛が堅くなってくる。

■ Bellator164対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
[挑戦者] ドゥグラス・リマ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ノード・ラハット(イスラエル)
スコット・クレイブ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
キリル・メデベドフスキ(イスラエル)

<女子フライ級/5分3R>
レナ・オブシニコヴァ(ウクライナ)
カーラ・ベニテス(ベネズエラ)

<ウェルター級/5分3R>
ウォーキン・バックリー(米国)
ジャッキー・ゴシュ(イスラエル)

<ライトヘビー級/5分3R>
チェン・ショーリ(イスラエル)
フィル・エイタン(イスラエル)

<ウェルター級/5分3R>
ハイタム・キウオフ(イスラエル)
モシェ・ランド(イスラエル)

<ライト級/5分3R>
ロブ・ベッカー(イスラエル)
エリザール・タリク(イスラエル)

<ウェルター級/5分3R>
ソル・レナト(イスラエル)
アレックス・トロフィモフ(イスラエル)

<バンタム級/5分3R>
アルモグ・シェイ(イスラエル)
ヴィタリー・フメイニツキー(イスラエル)

<女子ライト級/5分3R>
オルガ・ルビン(イスラエル)
ロウリタ・シビライト(イスラエル)

<バンタム級/5分3R>
ラズ・ブリング(イスラエル)
マオール・カザルコピー(イスラエル)

<ミドル級/5分3R>
アレックス・ニクリン(イスラエル)
アヴィ・バロン(イスラエル)

<バンタム級/5分3R>
オナール・ケレシュ(イスラエル)
オムリ・バレル(イスラエル)

<ウェルター級/5分3R>
ゼイン・クラーク(米国)
ハイム・ゴザリ(イスラエル)

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