【ONE44】ブラジルのストライカーと対戦。王座へ再出発を図るVV.Meiがヌネス戦へ
【写真】25戦と5戦という数字面だけでなく、このアンジャラ・リー戦や藤井恵戦といった経験値がVV.Meiの武器となるはずだ (C)ONE
13日(土・現地時間)にマカオ大会のヴェネチアン・マカオ内コタイ・アリーナで開催されるONE44「Heroes of the World」。
アンドリュー・レオーネの負傷欠場でキルギスのティレク・バティロフがアドリアーノ・モライシュとメインで暫定ONE世界フライ級王座を賭けてメインで戦うこととなった。そんな同大会に日本からVV.Meiが出場し、イステラ・ヌネスと対戦する。
5月に女子MMA史上に残る激闘をアンジェラ・リーと繰り広げたVVにとって、ベルト奪取に向けた再出発の一歩は、ブラジルのストライカーとの対戦となった。24歳になったばかりのヌネスのMMA戦績は、5勝0敗1NCというもの。
ブラジルの打撃どころパラナ州在住で、詳しいレコードは明らかとなっていないがムエタイで戦績を重ねてきたと見られるヌネス。構えはオーソドックスで完全なアップライト、前蹴りで相手を突き放し、長いリーチを生かした右はKOパワーを秘めている。
動画に残っているMMA戦では自ら寝技や組み技を仕掛けることは皆無で、ダウンを奪った相手に下から十字を仕掛けられ凌ぐというシーンが確認できるのみ。手とともに脚が長く、前蹴りを有効に使っているヌネスの接近戦は、組み技と同様に未知数だ。
基本、ヌネスは真正面に立った相手に対して有効な技を駆使しており、VVは左右の動きで揺さぶりをかけたい。そして、テイクダウンを狙ったときにヌネスの組み力という部分が明らかになる。そのときに感じた手応えによっては、一気に寝技に持ち込んで一本を狙うことも可能だろう。
その際、ヒザがあると考えてよいが打撃という側面でも、VVはシュートボクシングという場で質の高い試合を経験してきた。決して軽視はできず、慎重に戦わなければならないもののVVにとって、イステラ・ヌネスは恐れるに足りぬ相手――といっても良いだけ、経験値違う。十分な自信をもって臨める相手であることは間違いない。
■ ONE44対戦カード
<ONE暫定世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
ティレク・バティロフ(キルギス)
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エイドリアン・パン(豪州)
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
エディ・アング(香港)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
クリスチャン・リー(シンガポール)
マーチン・ングエン(豪州)
<ヘビー級(※120.2キロ)/5分3R>
アレシャンドレ・マシャド(ブラジル)
アラン・ンガラニ(香港)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
V.V Mei(日本)
イステラ・ヌネス(ブラジル)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マー・ジャワン(中国)
ジミー・ヤボ(フィリピン)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マ・ハオビン(中国)
チャン・ロタナ(カンボジア)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
クリッサダ・コンスリチャイ(タイ)
ジョシュア・パシオ(フィリピン)