【UFC169】SBウィークエンドはアルド×ラマス、ドミニク×バラォン
【写真】スーパーボウルウィークエンドに軽量級2つの世界戦。強さ、最高峰の戦いという意味では文句なし。一般層への求心力はどれだけあるか(C)MMAPLANET
29日(火・現地時間)、UFCのオフィシャル・ホームページで2014年2月1日(土・同)のスーパーボウルウィークエンドにニュージャージー州ニューアークのプレデンシャル・センターで開催されるUFC169で、世界フェザー級選手権試合ジョゼ・アルド×リカルド・ラマス、世界バンタム級王座統一戦ドミニク・クルーズ×ヘナン・バラォン戦が組まれることが発表された。
2004年よりラスベガスで行われてきたスーパーボウルウィークエンドのビッグショー、初めての東部開催は、今月3日(木・同)にUFC世界ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズにグローバー・テイシェイラが挑戦するという発表があったが、その後、ダナ・ホワイトより「PRチームの勇み足、契約がまとまっていない。3月になるだろう」という主旨の発言がなされ、どのようなカードが組まれるか注目されていた。
アルドはこれで2年連続、スーパーボウルウィークエンドのメイン出場となり、大会名も「Aldo vs Ramas」になる模様だ。現役チャンピオンとしてはGSPの8回、ジョン・ジョーンズの6回に次ぐ、5度の王座防衛を果たしているが、事実上世界最高峰だったWEC王座の防衛戦を含めると、7度もベルトを守っており、JJの記録を上回る。そんなアルドに対するのはリカルド・ラマス。カブ・スワンソン、日沖発、エリック・コクとタイトルコンテンダーを破っている。
8月にジョン・チャンソンと対戦予定だったが、アンソニー・ペティスの欠場を受けコリアン・ゾンビがアルドへの挑戦権を獲得、この時も『ラマスの方がタイトルに挑戦すべき』という声も挙がったほどだ。今、流行りのトップファイターが集うメガジムでなく、トップノッチ・フィットネスというフロリダのローカルジムでトレーニングを積むラマス。派手な言動もなく、結果で挑戦権を獲得したといえる。
コア・ファンの間ではフェザー級世界戦以上に注目を集めるであろうバンタム級王座統一戦は、正規王者ドミニク・クルーズにとって、2年4カ月ぶりのファイトとなる。左ヒザの前十字靭帯と内側側副靭帯を断絶するという重症から、リハビリの日々を繰り返してきた。9月の時点で、ボクシングスパーには復帰も蹴りやレスリングのスパーを行えていなかったドミニクだけに、一にも二にもヒザの回復具合が気になるところだ。
暫定王者バラォンは昨年7月にユライア・フェイバーを破り王座獲得後、マイケル・マクドナルド戦、エディ・ワインランド戦と全く違う試合の組み立てで、それぞれ一本、KO勝ちを収め2度の王座防衛戦に成功している。フィニッシュ力では正規王者を上回る暫定王者だが、正規王者が本来の動きをもってすれば、攻め込む隙を与えないことも考えられる。リハビリ期間のドミニクの技術的、そして戦術的なMMAへ理解度は相当に上がっているが、思ったように動けるかどうかは別モノ。繰り返しとなるが、ヒザの回復具合がドミニク×バラォン戦では非常に大きなファクターとなることは間違いない。