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【TUF24】フライ級チャンピオン・カーニバル。DJへの挑戦権を賭けたTUF新シーズンに扇久保が出演!!

Hiromasa Oogikubo【写真】格闘家人生、最大の勝負といっても過言でない扇久保のTUF出演だ (C)GONGKAKUTOGI

19日(火・現地時間)、UFCより次回開催のTUFシーズン24「Team Benavidez vs Team Cejudo」の出演ファイターが発表された。シーズン開始以来12年、さまざま要素を取り入れて続けられてきたTUFが、ついに世界各国のMMAプロモーションのチャンピオンを集結させ、フライ級のサバイバル・ウォーを展開することとなった。そして、メンバーのなかには修斗世界バンタム級(56.7キロ=ユニファイドではフライ級)王者の扇久保博正も含まれている。


ジョセフ・ベナビデスとヘンリー・セフードがコーチを務める今シリーズ、世界各地のフィーダーショーからフライ級王者が集結することとなった。そのなかには修斗世界王者でVTJフライ級トーナメント優勝の扇久保も含まれている。時代は代わり、VTJフライ級T優勝を果たしてもステップアップをはかれず、修斗2階級制覇を成し遂げてのTUF出場。

ただし、修斗世界王者をもってしても本戦契約ならず──と落胆することはない。次回シリーズはTUFウィナーだけを争う場でない。優勝者は12月にUFC世界フライ級王者デメトリウス・ジョンソンへの挑戦権を手にできるというカムバック組が争ったシーズン4以来の王座挑戦権を賭けての戦いとなる。

次期シーズンのTUはいってみればフライ級チャンピオン・カーニバル。世界のMMAシーンを眺めてみてもWSOF世界王者マゴメド・ビブラトフ、ONE世界王者カイラット・アクメドフ、ROAD FC王者ソン・ミンジョン、そしてDEEPとパンクラス以外の名だたる王者が集結する。そしてTUFという特別の場で勝ち上がれば、一気に知名度も上がることは間違いなく、挑戦権と知名度という二兎を追えるサバイバル戦となる。

Alexandre Pantoja現状プロモーションの規模でいえば、レガシーとRFAはAXSで中継されており(RFAはファイトパスに転じるという話もある)、コアファンの間で地名度は高い。RFA王者アレッシャンドリ・パントージャは、AXSスーパーファイト王座決定戦でレガシーFC王者ダマッシオ・ペイジとのチャンピオン対決を行い、すでに三角絞めで下している。さすがにHD放送とはいえ他局の名称が冠となっているタイトルの保有者としては紹介されていないが、パントージャが本命という見方もできるだろう。

Tim Elliottこの他、ファイトパスで中継されているTitan FCのティム・エリオットは、UFC在籍経験があるファイターだ。独特の構えでスクランブルや組み技に強い彼は2勝4敗の戦績をオクタゴンで残している。

またMMAナショナルTVネットワーク時代以前の東と西の登竜門=TPFとROC王者、アダム・アントリンとマット・リーゾの実力も侮れない。レガシーFC暫定王者のマット・シェネルとアブソリュートFC王者のジェイミー・アルバレスはATTの同門で、この辺りの人間関係もどのように影響を与えるのか。

(C)PXC

(C)PXC

南アフリカや豪州の日本ではほぼ知られていないプロモーションから出場するファイターの実力は未知数。そんななか豪州ブレグィング・ライツ王者カイ・カラフランスはレジェンドFCやPXCに出場していた選手で、現時点ではPXCフライ級戦線で連勝中でアジア太平洋圏を代表する新鋭といえるだろう。

実力以外に撮影環境への適応能力、さらに組み合わせというファクターが加味されるが、果たして扇久保がどのような活躍を見せるか。海の向こうの出来事でなく、日本のファンがダイレクトに注目できる初めてのTUFとなる。

■TUF24参加ファイター

扇久保博正 修斗世界バンタム級(56.7キロ)王者/15勝3敗(日本)
ティム・エリオット タイタンFC王者 16勝6敗/(米国)
アレッシャンドリ・パントージャ RFA王者/16勝2敗(ブラジル)
ダマッシオ・ペイジ レガシーFC王者/19勝10敗(米国)
ホナウド・カンジド 修斗南アメリカ王者/6勝0敗(ブラジル)
アダム・アントリン TPF(タチパレス・ファイティング)王者/11勝3敗(米国)
マット・リーゾ ROC(リング・オブ・コンバット)王者/9勝2敗(米国)
マット・シュネル レガシーFC暫定王者9勝2敗/(米国)
ジェイミー・アルバレス アブソリュートFC/6勝1敗(米国)
カイ・カラフランス ブレグィング・ライツ王者/12勝5敗(ニュージーランド)
エリック・シェルトン ケイジド・アグレッション王者/10勝2敗(米国)
テレンス・ミッチェル アラスカFC王者11勝2敗/(米国)
ブランドン・モレノ ワールド・ファイティング・フェデレーション王者/11勝3敗(メキシコ)
チャーリー・アラニツ ヘック・スファイト・シリーズ王者/8勝1敗(豪州)
ンカジムロ・ズル EFC Worldwide王者/7勝2敗(南アフリカ)
ヨニ・シェルバトフ エクセシブ・フォースFC王者/5勝0敗1分(カナダ)

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