【REAL05】結実、最後の難関、開幕=3階級T。注目、東欧&中央アジア勢。世界柔術敗退のサトシは……
【写真】初代スーパーライト級王座獲得を目指すサトシ (C)SUSUMU NAGAO/FIGHTING GLOBE
12日(日)、東京都文京区のTDCホールでREAL05が開催される。スーパーライト級トーナメントが結実、決勝進出への最後の難関となる──個性豊かなメンバーが残ったフェザー級準決勝、そしてライト級トーナメントの開幕とワールドワイド・インディー的なREALらしい対戦カードが揃っている。
ライト級トーナメントでは小谷直之、郷野聡寛というベテランと星野大介がREALチックな海外勢=ブラディスラフ・パルブチェンコと双子のディミトリー=ウクライナ、キルギス人のアフマド・アフメドフ、そしてグアムから参戦のロブ・ワスティングと対戦。旧ソ連圏の東欧諸国、中央アジアは北米&アジアで台頭著しい新勢力、さらにアジア太平洋から荒っぽい打撃だけでなくレスリング&柔術を融合させたグアム勢の出場と、前衛的なMMA好きにとって痒い所に手が届くラインナップといえる。
加えてU系のイメージが強い上山龍紀と、現代MMAを生きる小金翔のジェネレーション・ギャップ戦も、その鉄板の現代MMAとトリッキーな極め系総合格闘技がどのように絡み合うか楽しみだ。
フェザー級準決勝もまた日本勢=芦田崇宏&中村ジュニアが、旧ソ連東欧&中央アジア勢とあいまみえることとなった。厳しい時を過ごした2015年から、這い上がるために芦田とジュニアは何としても決勝進出のチケットが欲しいところ。芦田と対戦するヌルベルゲン・シャリホフは小金と10分間戦ったことで、何をやってくるかまだ予測がつく一方で、ジュニアの対戦相手パルブチェンコは僅か39秒でアイアンホース田中を秒殺したので、まだ底が見えない。そういう意味で、ジュニアはより慎重に戦う必要がある準決勝だ。
スーパーライト級トーナメント決勝はホベルト・サトシ・ソウザとZUZUの間で争われる。ZUZUは初戦で金子優太を相手にスプリット判定で敗れたが、代役の代役でトーナメント復帰を果たし、準決勝で星野を下した。サトシはZUZUに勝利した金子を準決勝で倒しているが、僅か1週間前に柔術世界大会で本命の一人でありながら、初戦で一本負けしたことがどのような影響を与えるのかが気がかりだ。
MMAPLANET取材陣とは偶然にも、LAを離れる直前にレンタカーをリターンする際に鉢合わせをし「ココロ折れたよぉ」と語っていたサトシだが、その言葉とは裏腹にREAL初代スーパーライト級王座獲得に気持ちは切り替わっているように感じられた。
■ REAL対戦カード
<スーパーライト級T決勝/5分2R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
ZUZU(北マリアナ諸島)
<フェザー級T準決勝/5分2R>
中村ジュニア(日本)
ウラディスラフ・パルブチェンコ(ウクライナ)
<フェザー級T準決勝/5分2R>
芦田崇宏(日本)
ヌルベルゲン・シャリポフ(カザフスタン)
<フェザー級スペシャルマッチ/5分2R>
飯島貴幸(日本)
ダスタン・アビヂミタリップウウル(キルギス)
<ライト級T一回戦/5分2R>
郷野聡寛(日本)
アフマト・アフメドフ(キルギス)
<ライト級T一回戦/5分2R>
小谷直之(日本)
ディミトリー・パルブチェンコ(ウクライナ)
<ライト級T一回戦/5分2R>
上山龍紀(日本)
小金翔(日本)
<ライト級T一回戦/5分2R>
星野大介(日本)
ロブ・ワスティグ(グアム)
<60キロ契約/5分2R>
坂巻魁斗(日本)
己吏人(日本)