【JBJJF】東日本柔術&全日本ノーギ、ハイライトは大塚×平尾=道着、西林×平尾=ノーギ
【写真】ダブルガード、ベリンボロ、レッグスプリット、ヒザ固め、流れるようなモダン柔術スクランブルが見られた大塚×平尾の熱戦(C)MMAPLANET
22日(日)、東京都台東区の台東リバーサイドスポーツセンターで「第4回東日本柔術選手権&第1回東日本キッズ選手権&第5回全日本ノーギ柔術選手権」が開催された。キッズ、東日本選手権、そして全日本ノーギ選手権という順で進んで階級別トーナメント。最大激戦区となったアダルト黒帯フェザー級は大塚博明、エキスパート・フェザー級は西林浩平が優勝した。
まずはノーギに先んじて行われた東日本柔術選手権の階級別、フェザー級で本命視されていた江端講平を初戦で破った平尾悠人と、宮本和幸に勝利した大塚博明の間で決勝は争われた。ダブルガードでルーチが掛かり、続いて下を大塚。尻を取りに行く大塚に対し、平尾も帯に取ってバックを窺うなか、背中に回り込むこと成功する。
ここはアドバン止まりだったが、続いてヒザ固めの攻防へ。アドバンは3-2で平尾がリードという展開で、試合は残り1分を切る。大塚は平尾の左足を抱えると同時に立ち上がり、大きく持ち上げられた平尾が亀に。この攻防でアドバンで追いついた大塚が、レフェリー判定で勝利を掴み、フェザー級東日本を制することとなった。
ノーギ部門、エキスパート・フェザー級でも平尾と江端が準決勝でマッチアップ。平尾は初戦となった2回戦で修斗ジム横浜の早坂俊明をガードからの腕十字に下し、江端はベテランの吾妻エメルソンを大量12‐0で破り、平尾との戦いへ。足を取っての起き上がり合いの様相を呈した試合はポイント4-4、最後の10数秒で上を取り切った平尾がアドバン2-1とし、江端を返り討ちとした。
その平尾と決勝で戦ったは西林は要所でテイクダウンを決め、相手にポイントを許さない守りの柔軟さを見せての決勝進出だ。ガードの平尾に対し、ハーフからサイド、あるいはマウント側への足を抜いていく動きでアドバン3‐0とした西林。平尾もハーフからバックを窺うが、右腕でワキをしっかりと差した西林が起き上がらせない。
それで終盤に疲れの見えた西林から、リバーサルのアドバンテージを取ると、オモプラッタで逆転のスイープを狙う。西林は腹ばいになり、背中を預けることでここもアドバン止まりとして、アドバン3-2で振り切った。
道着、ノーギとも接戦の末に準優勝に終わった平尾だが、今大会の裏MVPといえるだろう。
この他、ノーギではライトフェザー級で岡市尚士が初戦を三角絞めで一本勝ちすると、その後はクローズの中に相手を入れ、煽るという展開で2回戦がアドバン2‐0、準決勝はフェリー判定3‐0、決勝の村田卓実戦はレフェリー判定2-1という僅差の勝利をモノにし優勝を勝ち取った。
なお無差別級の戦いは道着ではアダルト黒帯決勝で、それまで審判として活躍していたチャールズガスパーが、松村威をレフェリー判定2-1で破って優勝。ノーギのエキスパート・オープン決勝は西林が村田選手を3-0で破り2階級制覇を成し遂げた。
■第4回東日本柔術選手黒帯リザルト
【ライトフェザー級】
優勝 澤田真琴(DRAGON’S DEN)
準優勝 坂本純(トライフォース柔術アカデミー)
【フェザー級】
優勝 大塚博明(PSBJJ Ogikubo)
準優勝 平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
3位 江端講平(BOHEMIANS)
3位 宮本和幸(トライフォース柔術アカデミー)
【ライト級】
優勝 チャールズ・ガスパー(IMPACTO JAPAN B.J.J)※
【ミディアムヘビー級】
優勝 松村威 (ブラジリアン柔術アカデミー野武士)※
【オープンクラス】
優勝 チャールズ・ガスパー(IMPACTO JAPAN B.J.J)
準優勝 松村威 (ブラジリアン柔術アカデミー野武士)
3位 平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)