【UFC】エディ・カミングスとジョルジ・ペトロシアンがUFCと夢の合体。GLORY&EBIがFIGHT PASSに
【写真】ペトロシアンとカミングスの雄姿がUFC Fight Passで視聴できるようになった (C)MMAPLANET&DAVE MANDEL
11日(木・現地時間)にUFCより、デジタル・ストリーミング・サービスのUFC Fight PassでキックボクシングのGLORY、そしてノーポイント・サブミッション・オンリー&ノーギ柔術のエディ・ブラボー・インビテーショナル(EBI)の中継を行っていくことが発表された。
UFCのシニアヴァイス・プレジデントのエリック・ウィンターは「GLORYキックボクシングとEBIブラジリアン柔術とパートナーシップを結んだことを光栄に思う。ファイトパスにキックと柔術が加わった。グローリーは既にキックボクシング界の先頭を走る団体で、EBIは最も見応えのあるサブミッショングラップリング大会だ」と声明を発表している。
グローリーは2週間後、26日(金・同)のGLORY27 Chicagoからストリーミングが始まり、EBIは4月にその第一弾が中継される予定だという。グローリーは今さら説明の必要もないだろうが、旧K-1体制崩壊後に台頭し、IT’S SHOWTIMEを買収。世界のトップ・キックボクシング・プロモーションの地位を獲得したキックボクシング・プロモーションだ。SPIKEの電波に乗り、米国進出を果たしたもののキック定着に至らなかった。それでもキックの本場=ヨーロッパのトップどころが出場し続けている。
一方、EBIはその名の通りエディ・ブラボーが主宰するノーギ柔術トーナメントで、ヒールフックなどIBJJFが禁じている足関節の使用も認められ、バックマウント及び腕十字のクラッチを組んだ状態からリスタートする延長タイブレーク制度を用いていることで知られる。
今回のファイトパスとの契約に関してエディは「UFCと関係を結べたことはパーフェクトだ。これでBJJがEBIとともに世界に広まる」と話し、GLORYのスコット・ラッドマンも「UFC FIGHT PASSはMMA界のトップにあり、GLORYはキックの世界をリードしている。これはベストのMMAと最高のキックが一つのプラットフォームで世界中のファンの目に届くことを意味している」と語っている。
これまで日本国内からもパンクラス、ブラジルは修斗ブラジル、米国ではInvicta FC、Titan FC、Victory FC、さらにロシアのFENなど世界中のMMA大会のライブ中継を行っているFIGHT PASSはMMAに留まらず、キックとグラップリングを手中に収めたことになる。ジョルジオ・ペトロシアン、ニキー・ホルツケンらのグローバルトップ・キックボクサー、エディ・カミングスやゲイリー・トノンら新世代柔術家の戦いが、UFCファイターと同じコンテンツのなかで視聴できる──UFC Fight Passは映像コンテンツとして格闘コングロマリットを形成しつつある。