【ONE35】19歳、約半年で4試合目に臨む注目の女子ファイター=アンジェラ・リー
【写真】19歳、シンガポールでの知名度は抜群のアンジェラ・リー(C)MMAPLANET
11日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE35「Spirit of Champions」が開催される。すっかり春とクリスマス前の2大会が定例化したONEフィリピン大会は、シンガポールと並びメイン後にローカルファイターの試合が組まれることのない本場所だ。
それが可能なのがシンガポールはイヴォルブ在籍の海外勢の力、フィリピンは自国ファイターのレベルが東南アジア随一ということが挙げられる。ただし、今大会ではそんなフィピンのMMAを引っ張ってきたエドゥアルド・フォラヤンやエリック・ケリーの出場はなく、メインはフィリピン系米国人のブランドン・ベラが初代ONE世界ヘビー級選手権試合を台湾系のチャイ・ルイス・ペリーを相手に戦うというもの。
昨年12月の凱旋試合でイゴール・スボラを破り、圧倒的なマニラのファンの支持を得たベラにとって──試合は何が起こるか分からないとはいえ、タイトル贈呈の儀式のようなメインといっても過言でないだろう。セミもマーク・ストリーグルの凱旋試合の趣もある今大会、フィリピン勢以上に注目したいのが女子ストロー級出場のアンジェラ・リーだ。
シンガポール系の父、韓国の系の母を持ち、カナダはバンクーバーで生まれ、ハワイで育った19歳のリー。父はテコンドーベースの武道家で、トータル・ディフェンス・システムを構築した人物。その父の手ほどきを受け、3歳のときよりマーシャルアーツに取り組んできた。
柔術も紫帯、パンクレーションではジュニアで世界王者にも輝いているリーは、今年の5月に父の祖国であるシンガポールで初めてプロMMAに挑むと、9月&11月に続き、早くも今回のレナ・トホレツカ戦で4戦目に挑む。最初の2試合はかなり実力不足の相手に腕十字、そしてRNCで勝利。11月にナタリー・ヒルズ戦では打撃を効かされる場面もあったが、ツイスターで一本勝ちし、そのスター性を見せつけた。
トホレツカはキャリア3勝1敗、本来はアトム級のファイターだが、リーの寝技にどこまで対抗できるか。イヴォルブMMA所属となり、シンガポールでは最大級の注目を集めるリー。今回は実弟クリスチャンもプロMMAデビュー戦を果たすこともあり、ベラとフィリピン人ファンのための大会が、リー一家の夜となるかもしれない。
■ONE35対戦カード
<ONE世界ヘビー級王座決定戦/5分5R>
ブランドン・ベラ(米国)
チャイ・ルイス・ペリー(台湾)
<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・ルーカス(豪州)
マーク・ストリーグル(フィリピン)
<女子フライ級/5分3R>
アナ・フラトン(米国)
イリナ・マゼパ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
ラルウ・カタラン(フィリピン)
アレックス・シウバ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
ヤン・ジェンビン(中国)
<フライ級/5分3R>
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
ウー・ズー(中国)
<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・リー(シンガポール)
レナ・トホレツカ(ポーランド)
<フェザー級/5分3R>
ブルーノ・ピッチ(ブラジル)
アンソニー・エンジェレン(オランダ)
<フェザー級/5分3R>
クリスチャン・リー(シンガポール)
デイビッド・ミーク(豪州)