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【UFC193】テイクダウン&トップコントロールで、ロショルトがシュトルーフ破る

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ロショルト(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ステファン・シュトルーフ(オランダ/14位)

頭一つ大きなシュトルーフに対し、オールアメリカンレスラーロショルトが右ロー。手数の少ない2人にブーイングが起こる。シュトルーフは2分を過ぎて右ストレートも、直後にロショルトがテイクダウンを奪いサイドで抑える。上四方に回りつつ背中を向けさせないロショルがニーインベリー、離れて立ち上がるとローから飛び込んでパス狙う。左へ回り込んでパスしたロショルト、シュトルーフが足を戻し初回が終わった。

2R、プレッシャーを掛けて右ストレートを伸ばすシュトルーフにロショルトも右を返す。シュトルーフは左ジャブから前蹴り、ローを受けても前に出るもシングルからドライブされケージに押し込まれる。左ワキを差してから離れたシュトルーフが右アッパーで前に出る。背中を見せて間合いを取ったロショルトがシングルレッグからテイクダウン、ここでもサイドから抑え込む。バックを窺い、スイープ狙いから立ち上がったシュトルーフだったが、後ろから腰をコントロールされすぐに倒される。

一度は立ち上がったロショルトは、蹴り上げを受けながらガードの中に入る。セコンドのマーク・ライモンの「ハーフガードでステイしろ」という指示を守るロショルトのバックを狙い、続いてキムラロックも流れを変えることができないシュトルーフは下からエルボーを入れるのが関の山だった。

最終回、シュトルーフが右ローを蹴り込み、左ジャブ。ロショルトが右フックを返す。左ジャブを打ち込むシュトルーフだが、続く右ストレートは空振りに。シュトルーフはローを続け、ロショルトのテイクダウンを切る。ケージを背にすることが多くなったロショルトはヒザを打たれたが、直後にダブルレッグで組み付きケージへ。ここも離れたシュトルーフが右ハイキックもスピードがなく当たりも浅い。スタミナを切らしたロショルトを追いかけ、左フックをヒットさせたシュトルーフは、背中を見せるロショルトにパンチを続けるが、正面に立ちダブルレッグでテイクダウンを許す。

抑え込む体力も残っていないロショルトに対し、スタンドに戻ったシュトルーフが テイクダウンに成功する。抱き付くロショルトにエルボーを落としたシュトルーフ、ここで試合はタイムアップに。初回と2Rはロショルト、3Rは逃げるのみのロショルトが8-10をつけられる可能性も残っているか──。ジャッジは3者とも29‐28をつけロショルトが逃げ切った。

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