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【UFC193】ワイッタカーが総合力でホール上回り、打撃戦も譲らず快勝

<ミドル級/5分3R>
ロバート・ワイッタカー(豪州/14位)
Def.3-0:30-27:30-27.29-28
ユライア・ホール(米国/10位)

右から左を振るって前に出るワイッタカー。ケージに詰まりながら、回ったホールに右ローを蹴り込む。テイクダウンのフェイクと左フックを混ぜたような動きを見せたワイッタカーが飛び込んで、右ストレートを打ち込む。さらに左フックを繰り出すと、ホールは右ハイ。ブロックしたワイッタカーに左ストレートから、左ミドルハイを放っていく。ワイッタカーもスーパーマンパンチから左を狙うが、これは空振りに。ホールはスピニングバックキックのフェイント。と、二回転から軸足を変えて後ろ回し蹴りを狙う。距離が詰まり過ぎ、蹴り足を払われるようにテイクダウンされたホールは足を払われパウンドを2発被弾する。

立ち上がり際を潰されサイドを許したホールは、マウントを取られるもすぐに腰を押して足を戻す。それでもパンチから担ぎパスに成功したワイッタカーがサイドを奪取、エルボーを落としつつニーインベリー、マウントからバックを取ってそのまま両足をフック。ホールが胸を合わせてエルボーを落としたが、ワイッタカーがウェルランダ―振りを発揮し初回を取った。

2R、いきなりワンツーから右を入れるワイッタカー。ホールも飛びヒザを見せる。ワイッタカーは左ロー、前に出てきたホールのパンチを避けてアウトから右を打ち込む。そのままバックを取ったワイッタカーが、足の甲の踏み付けからパンチを入れて離れる。ホールのハイをブロックしたワイッタカーが左ジャブ、直後に指が入ったとホールがインターバルを要求する。場内に映像が流れると、ワイッタカーは拳を握っておりブーイングが起こる。再開後も打撃戦に挑むワイッタカーが左フック、右ローを入れる。踏み込み、打ち終わりに軸足を変えてスイッチするワイッタカーを崩せないホール。

間合いを取り直したホールの左ハイがワイッタカーの顔面を捉えそうになる。ワイッタカーは左前蹴りとロー。残り1分を切り、ホールが右ローも近すぎてどうにも距離が合わない。後ろ回し蹴りも回り込んでかわしたワイッタカーだが、このラウンドは危うく受けそうにあったハイキックをどのように判断されるか。

最終回、右を打ち込んだワイッタカー、ホールが右を返したが、左フックを受けて動きが止まる。バックを制して、後方から勢いのあるフックを連打するワイッタカーが、そのままケージにホールを押し込んで、ここでも足の甲に踏みつける。ホールが胸を合わせるが、ケージを背負った展開が続く。ここでワイッタカー右エルボーを入れて離れる。ホールの左ハイに右を伸ばしたワイッタカーだが、飛びヒザ&首相撲からヒザをボディに就き刺される。

ケージを背負ったワイッタカー、離れたホールが右前蹴りから右ハイ。ワイッタカーはショートの左フックを打ち込む。ホールも左ジャブを入れ、譲らない。残り1分、ジャブの相打ちからワンツーを入れたのはワイッタカー。ホールも前に出るも、ショートフックと前蹴りを被弾する。最後もバックを取ったワイッタカーがホールをケージに押し込みスタンプ。さらに後方にテイクダウン、即ホールが立ち上がったところで試合が終わった。

3R、序盤のワイッタカーの攻撃と中盤のホールのアタック、どちらをジャッジが判断するか。ジャッジは30-27が2人おり、ワイッタカーの完勝となった。マイケル・ビスピン戦を失ったワイッタカーだが、ゲガール・ムサシを破ったホールを下したことで、トップコンテンダー入りを果たしたといっても良いだろう。

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