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【UFC276】腕十字は極まらずとも、アンドレ・ムニスが危なげなくユライア・ホールから判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ユライア・ホール(米国)

サウスポーのムニスが左ハイを見せる。さらに左ミドルを入れたムニスは、待ちの姿勢のホールに対し、左オーバーハンドを狙う。左ハイを当てたムニスは、左ローに右を合わさせそうになる。ホールも右ハイを放つが、右を被弾した直後にシングルレッグでテイクダウンを許す。

ムニスはハーフで殴り、肩固め狙いからパスを決める。ホールは足を戻すとクローズドガードへ。ムニスは右のパンチを連打していく。パス狙いからクルスフィックス、ダースと次々と仕掛けるがムニスがマウントを取る。三角マウント狙いにスクランブルに持ち込んだホールだが、ムニスは慌てずバックに回りグラウンドに持ち込むや両足をフックさせる。絞めよりも腕十字狙いだったムニスだが、残り10秒になるとパンチに転じてこの回を取った。

2R、ハイを蹴り合った両者。ホールが左の打ち終わりに右を当てる。ムニスは下がらずパジャブを伸ばし、テイクダウンの機会を伺う。2度、テイクダウンを切ったホール。笑みを浮かべたムニスは後ろ回し蹴りから右を入れ、シングルレッグへ。ボディロックに切り替え、ケージに押し込んでからテイクダウンを決めたムニスが、ガードの中からパンチを振るう。

ガードが開くと、ハーフ→マウントとポジションを進めたムニスがパンチ、エルボー、鉄槌を落とす。ブリッジを防がれたパンチを続けられたホールは背中を見せる。ムニスはケージを背負った窮屈な状態から、背中をつけて右のパンチを後方から入れる。ここも腕狙いが明確なムニスは最後の10秒で右腕を取るが、ホールは腕を抜いてトップからパンチを連打した。

最終回、ムニスはここも左ハイを繰り出し、ホールが右前蹴りを返す。左をヒットさせたムニスが距離を詰めてダブルレッグへ。シングルに切り替え、足を払ってテイクダウンを決める。ハーフで殴るムニスがパス、ボディを殴ってスクランブル狙いのホールのバックに回る。両足をフックし背中を伸ばすと、仰向けとなったムニスは細かいパンチを打っていく。

腕への仕掛けを警戒しているホールは、仕掛けがあるまで胸を合わせにいかずに立ち上がる。耐えられず、自らスラム狙いのような形でグラウンドに戻ったホールは最後の10秒で胸を合わせることに成功したが、反撃の時間は残っていなかった。最終回のフィニッシュでなく、ポジション維持でムニスがフルマークの判定勝ちを手にした。


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