【UFC276】バーバーがクリンチでヒジ、離れては蹴りを交え快勝。敗れたジェシカ・アイは引退へ
<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ジェシカ・アイ(米国)
オーソからすぐにスイッチしたバーバーが、ワンツーで近づくと首相撲&ヒザを放つ。ケージにバーバーを押し込んだアイは、頭をアゴの下に押し付け右腕を差しあげていく。ウィザーで譲らず、ヒザを見せるバーバーがヒジを打っていく。スペースを創ったバーバーはヒザ蹴り、左エルボーを打ちつけて体を入れ替える。
ヒジを被弾したアイは、離れたバーバーとのパンチの打ち合いは優勢で再び組んでケージへ。バーバーは体を入れ替えてエルボーから左右のフックを打っていく。アイは必死に組み直してクリンチの攻防も、ケージに押し込まれる状態が増える。アイが押し返そうとするとヒジを入れるバーバーは、終盤はケージを背負わされてもヒザとヒジを繰り返しラウンドを取った。
2R、初回同様ワンツーで前に出るバーバーが、右オーバーハンドをヒットさせる。アイはここも組んでケージにバーバーを押し込む。左を差すが十分の形に持ち込めないアイに対し、バーバーは体を入れ替えて左のパンチを打っていく。エルボーとヒザを見せて離れたバーバーだが、アイは徹底して組んでクリンチに持ち込む。残り2分40秒で自ら間合いをアイが取り直す。
バーバーの左ハイの直後に組みついたアイが、この試合初めてのテイクダウンを決める。ケージにもたれることができず、背中をつかされたバーバーはハーフで抑えられた時間が続く。しかし、アイは有効なパウンドを落とすことはできず抑えに徹する。ワキ腹にエルボーを打ちつけたアイが、ラウンドを取り返したか。
最終回、バーバーが右前蹴りを顔面に届かせ、左ミドルを決める。さらに左ハイを続けるバーバーが右ジャブを当て、左ハイから右の突きをヒットさせる。そのバーバーの右ストレートに組みついたアイは、ケージに押し込むことができず右を振るう。直後右ハイを蹴ったバーバーが、クリンチ狙いにヒジを入れて離れる。
アイもワンツーからステップインも、バーバーは右を当てハイを放つ。さらに左の前蹴りを決めたバーバーが、アイの踏み込みにしっかり反応し組ませない。残り80秒、組まれ際にヒザを入れ、左ハイを当てたバーバーは、ここでケージに押し込まれるもアイが自ら離れる。バーバーは右を入れ、アイのシングルを切って鉄槌を打っていく。
アイはボディロックに切り替えるも、バーバーは立ち上がってケージを背にしつつヒザやエルボーを繰り出し、タイムアップを迎えた。3-0 の判定勝ちを収めたバーバーは「これが契約最後の試合。契約更新がなるのが待ち切れない、チャンピオンになるために」と笑顔を浮かべた。一方、アイはグローブを外し、「時間が来たわ。2009年UFCを見て、それから戦ってきた。メイシーにコンテンダーシリーズで会って、一人で戦っていた彼女を誘って話をしたの。何かこのスポーツに返せるとしたら、引退してファイターを色々な角度からサポートしたい」と引退を宣言してケージを下りた。