【UFN75】水垣、涙の判定勝利で連敗脱出
<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
ジョージ・ループ(米国)
じりじりとプレッシャーをかけていく水垣。右から連打をまとめて前に出る。組みついたループは水垣をケージに押し込み、水垣は首相撲とヒザ蹴りで応戦。態勢を入れ替えて、一旦、距離を取る。左ボディから顔面への右フックにつなげる水垣。下がるループをワンツー・右ストレートで追いかける。ループも構えをサウスポーにスイッチして左ストレートで前進、水垣をケージに押し込む。
お互いにケージ際でテイクダウンを狙って細かい打撃を入れる展開が続くが、どちらも倒れない。水垣が距離を取るとすぐにループが距離を詰めて同様の展開が続く。残り45秒、水垣が右ストレート、ループは上体を沈めて左右のフック。パンチの打ち合いとなるが、水垣がワンツーと右フックを当て、ループは必死にヒザ蹴りを突き上げて反撃する。(10-9水垣)
2R、左を蹴ろうとしたループに水垣がカウンターの右。そこから左フックにつなげて前に出る。組みついたループは水垣をケージに押し込むが、水垣はループのボディにヒザ蹴りを突き刺す。水垣をケージに押し込み続けるループだが有効な攻撃はない。
距離が離れて打撃戦になると水垣は右フックと左ボディ、ループは細かくジャブを当てる。パンチと蹴りから組みつくループ。水垣はテイクダウンを許さず、スタンドではループのローに右ストレートを合わせる。ループは距離を取って構えをスイッチしながらローにつなげるが、水垣はそこに右ストレートで飛び込んでいった。
3R、左ボディからパンチで飛び込む水垣。ループも右アッパーを当てて、水垣をケージに押し込む。距離を取った水垣は右ストレート、ループが組みついてケージ際でテイクダウンの攻防が続く。水垣が距離を取って打撃戦に持ち込もうとすると、ループはすぐに組みついてテイクダウンを狙う。
水垣はケージを背にしてループのテイクダウンを阻止しつつ、タイミングを見てヒザ蹴り。残り20秒を切ったところでスタンドの攻防になると、水垣がパンチとヒザ蹴りで攻め続ける。
判定はジャッジ3名とも29-28で水垣を支持。これで連敗脱出となった水垣は涙を浮かべて「ドミニク・クルーズに負けて、もうこの世界では生きていけないと思って、辞めようと思ったんですけど…ここまで来たし、格闘技が好きだから…可能性がゼロになるまであきらめません」とファンにメッセージを送った。