【UFN75】堀口、フルマークの完勝劇でタイトル再挑戦をアピール
<フライ級/5分3R>
堀口恭司(日本)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
チコ・カムス(米国)
小刻みなステップから右ロー、右ストレートを見せる堀口。遠間から左フック、ワンツーで思い切りよく飛び込む。カムスはガードを高く上げてじりじりと前に出ていく。堀口はパンチとテイクダウンを織り交ぜて攻撃を組み立て、カムスも堀口のパンチに合わせて組みついてテイクダウンを狙う。
距離が開くとカムスが右ストレート、堀口がジャブを伸ばして飛び込む。互いに右ストレートを打ち合い、スリリングな打撃戦が続く。カムスの左フックに合わせて組みついた堀口がボディにヒザ蹴り、突き離したカムスはすぐに前に出て右ストレートから左アッパーを突き上げる。終盤、堀口が右フック、ヒザ蹴り、ハイキックを蹴るがクリーンヒットはない。
2Rもいきなり右ストレートを打ち合う両者。ここで堀口がパンチをまとめて一気に前に出る。一瞬、カムスの後ろにつくが、カムスもバックキープは許さない。ワンツー、左フックで手数を増やす堀口。構えをサウスポーにスイッチして右フックを狙い、ガードを固めるカムスにパンチとミドルを蹴り込む。
堀口は持ち前のステップで出入りを繰り返して右ストレートと左フック、前に出てくるカムスに飛びヒザ蹴りや左フックのカウンターを狙う。終了間際、堀口のアッパー気味の左フックでカムスの顔が跳ね上がった。
3R、ワンツーで前に出ていくカムス。堀口は右ストレートと左ハイキックを狙う。お互いにパンチを見せるが、クリーンヒットはない。中盤、堀口はカムスの右ストレートを空振りさせて、そのまま組みつくがカムスは倒れない。
どちらもステップイン・アウトを繰り返してパンチを繰り出す展開が続く中、堀口はジャブを伸ばして右フック、テイクダウンを見せつつのハイキック。そして残り20秒、右ストレートを効かせて攻撃をまとめる。
そのまま試合終了となり、判定はジャッジ3名とも30-27で堀口にポイントをつける完勝。試合後、堀口は「KOを見せられなくて悔しいけど、勝ててホッとしています。またチャンピオンに挑戦できるように頑張ります」とタイトル再挑戦を誓った。