【UFC MACAO】水垣が完勝!! 1年2カ月振りの勝ち名乗りに嬉し泣き
<第4試合 バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
Def.3-0:30-25、30-27、30-27
ジェフ・ホウグランド(米国)
いきなり前蹴りにパンチを合わせた水垣は、距離を取ったボウグランドに思い切り左を伸ばす。右ローを蹴り込み、距離を詰める水垣はボウグランドのテイクダウンを切っていく。2度目のテイクダウン狙いをあっさりと切り替えし、トップを取った水垣はボウグランドの腕十字狙いにも動じることなく、勢いのある左のパウンドを落とす。
足を抜けない水垣だが、構わずパンチを落としマカオの観客を沸かせる。三角絞め狙いも察知した水垣は、勢いあるパンチを落とし、再度、三角狙いに鉄槌からパウンドと試合を優勢に進める。
十字狙いも完全に把握した水垣のパウンドが続くと、ボウグランドはガードから頭を抱えにいき、ここからハイガードを見せようとするが、水垣はエルボーから左右のパウンドを落とし初回を完全に制した。
2R、左フックから前に出た水垣。ボウグランドは勢いに飲まれているかのようにバランスを崩す。組んできたボウグランドにヒザを入れた水垣は、シングルからハイクロッチにも腰をコントロールして、1Rに続きテイクダウンに成功する。十字狙いのボウグランドに思い切りパウンドを落とす水垣は、初回と同じように主導権を握ると、ケージを蹴ってハイガードに入り、さらに腹這いになって組みつこうとしたボウグランドのバックに回った。
ボウグランドはガードに戻るが、レフェリーがブレイクを命じる。水垣の左フックに動きの止まったボウグランド。テイクダウンは体が伸びて再びクローズガードへ。残り10秒、パウンドを落としつつトップをキープした水垣が、このラウンドもモノにした、
最終回、左ローから右アッパーを打ち込んだ水垣。一度はダブルレッグですくわれるも、すぐに立ち上がって逆にテイクダウンに成功する。足を払って、思い切りパウンドを落とす水垣に対し、ボウグランドはフルガードに戻す。立ち上がってスタンドで待ち受けた水垣は、再びベアハッグからテイクダウンへ。
ここではハーフからエルボーを落とした水垣は、潜りを潰してインサイドからパンチを落とす。再び、ブレイクを命じたレフェリー。水垣はテイクダウン狙いを潰すと、ボウグランドは引き込む。パウンドを受けて、首を抱え込むようにして苦しげな表情を浮かべるボウグランドは、エルボーで額をカット。そのままトップで試合終了を迎えた水垣は、健闘を称えあった後で立ち上がり、大きく両手を挙げ、元WEC代表のロード・ハリスに笑顔で話しかけた。
判定の結果、ジャッジの裁定は、1人が30-25をつける大差のフルマークに。水垣は1年2カ月振りの勝利を手にすると、嬉し泣きを見せた。