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【UFC MACAO】タックがティエチュエン破るも期待ハズレのUFC初陣に

2012.11.11

<第5試合 ライト級/5分3R>
ジョン・タック(米国)
Def.3-0:29-28、30-27、29-28
ジャン・ティエチュエン(中国)

前蹴りを見せたタックは、右ストレートの牽制から再び前蹴りを放つと、ジャンは場内の声援に押されるようにタックの腰をコントロールしてテイクダウンに成功する。ガードから腕十字を仕掛けたタックは、ジャンの回転に合わせて腕を極めにいったが、ジャンは腕の入らない三角で無理矢理、絞めを狙う。

これを簡単に引き抜いたタックは、バックに回り両足をフック。マウントへ移行すると、ジャンがヒップエスケープを見せ、一度はサイドに戻ると直後にバックマウントへ。今度はリアネイキドチョークの態勢に入ったタック、ジャンも粘りを見せて腕を振りほどく。ならばとバックからパンチを連打するタックは、残り10秒で腕十字を仕掛けると胸を合わされそうになる。素早く立ち上がったタックは、ハイキックを狙ったが、これはクリーンヒットせず、ここで初回が終了した。

2R、ジャンのフックに右ストレートを伸ばすタック。ジャンのフックの連打に、場内が大いに沸く。パンチを空振ったジャンだが、ヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウンに成功する。腕十字を抜かれたタックは、足を取りながらトップへ。潜るジャンを潰し、ハーフからアームロックを狙う。

腕への関節へのフェイントからマウントを奪取したタックは、右腕を左ヒザで固定しパンチを落とす。さらにタックはマウント三角から、バックに回り両足をフック。ジャンの右腕を右足でフックしながら絞めを狙う。大ブーイングのマカオの観客をよそに、タックがポジションを譲らないまま2Rも終了した。

最終回、フックで前に出るジャンの左ハイをよけたタックだが、振り回すパンチに押され気味に。右ジャブを伸ばすタックはスタミナを切らしたか。ジャンはパンチを打ち込み、タックは跳びヒザを返す。さらにタックはヒザから右を伸ばすが、ジャンも右フックを打ち返す。タックの右、ジャンの左と重いパンチが行き交う。

残り90秒、ジャンがフックで先制すると、タックもフックを返していく。単発の打撃戦は、最後まで続き、最後の10秒でバックを取ったジャンにタックがヒザ十字を仕掛けたところでタイムアップに。ポジションでは圧倒したタックの2Rだが、その前の打撃戦をどのようにジャッジが判断するか。結果、ジャッジは3-0でタックを支持したが、やや期待ハズレの厳しいUFC初陣となった。

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