【UFN59】手数×勢い、勢いのチバウがパークからスプリット判定モノに。
<ライト級/5分3R>
グレイゾン・チバウ(ブラジル)
Def.2-1:29-28, 29-28, 28-29
ノーマン・パーク(北アイルランド)
サウスポーの構えから右ミドルを見せたパークが、回転系の蹴り2発から組み付く。すぐに距離を取り直し、右ハイへ。チバウが左フックを振るう。蹴っては離れるパークに対し、チバウの左の振りが大きくなる。パークは右ジャブ、ヒザをついてテイクダウンのフェイクからパンチを伸ばす。さらに後ろ回し蹴りと、パークは遠目の距離で手数を増やす。チバウはパークのテイクダウン狙いを軽くスプロールし、左ストレートを見せる。
クリーンヒットがないなか試合は残り1分となり、パークが右フックから左ストレートを放つ。チバウの左は空振りに、組み合いのなかでヒザをボディに蹴り合う。互角のラウンドは手数でパークか。
2R、カポエイラキックを繰り出したパークに組み付いたチバウ、すぐに離れて重い左ローを入れる。前に出て左からの右フックを当てたチバウ、組み合いから間合いを取り直すと左を受けそうになる。パークのローに合わせて組み付いたチバウが、ついにテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がって胸を合わせたパークがチバウをケージに押し込む。体を入れ替えたチバウはダブルレッグへ。左腕をパークが差し返したところで腰をコントロールして、2度目のテイクダウンをつかせる。
パークもすぐに立ち上がるが、ケージに押し込まれた状態が続く。残り20秒で離れると、チバウが右ミドルを入れ、パークのシングルを切ったところで2Rが終了。チバウが取った。
最終回、やや距離が近づいた両者。パンチの交換のあと、チバウが間合いを外す。パークは組み付くが、崩すこともできず自ら離れる。2人とも左フックを空振りし、続く接近戦で首相撲からヒザを狙ったチバウが直後にダブルへ。パークはこれも切り、ジャブをトリプルで伸ばしていく。さらに左右の蹴りを見せたパーク、テイクダウンには要注意が必要だが、より積極的な姿勢をアピールする。
チバウもパークが組んできたところでギロチンのように抱えるが、思い切って引き込むことはできない。手数はパークが多いまま試合は残り90秒。チバウはここでもテイクダウンを切られ、左ストレートを受けてしまう。直後に組んでバックに回ったチバウに対し、パークは即胸を合わせて離れる。残り10秒を切り、シングルで組んだパークは試合終了と直後に右手を高く掲げた。
決定的なシーンはなかった試合、2Rチバウという見方は成り立つが果たして──。結果は2-1で、空振りでもパンチに力があった(?)チバウが接戦を制した。